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エリザベス ストラウト, 小川 高義 / 早川書房 (20件のレビュー)
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れんげ
前作より毒気が薄まって読み易いけれど、より細部が効いてくるような、丁寧に辿りたくなる書きぶりに思えました。 気取らずうってつけの(と思わされる)比喩表現は変わらず、とっても好い。 くたびれながら、何…がなんだかわからないまま生きる日々、を受け入れられる土地として、本棚に居てほしい一冊。続きを読む
投稿日:2024.03.16
ダール
「わからないことは、わからないままに受け止めて、心静かに耐えること」 どろり、じとり、とした読後感 1作目から歳をとったけど、オリーブはオリーブだった
投稿日:2024.03.11
チャティ
このレビューはネタバレを含みます
キタリッジさん、いよいよ人生の終幕へ。 前作でそうだった、いつも不機嫌を撒き散らしている態度に、少しずつ自覚が出てくるところがリアル。歳を重ねて、気付くことで変えられること、気付いても尚変えられないこと。 息子の子育てに失敗、と思ったら優しい変化もあって喜ばしいが、その変化をもってさえ、理想の息子像には足らない。過ぎ去ってしまった時代の満たされなさは、埋めようがない。そこもまた、人のリアルさを感じた。 全体として、前作より理解がしやすくなっている。でも、続きはもういらない。訳者あとがきにもあったが、キタリッジさん主人公お疲れ様、これ以上は酷だから、もうゆっくり休んでくださいと、自分も思った。
投稿日:2023.08.23
masayakk
最高。前作よりも一般ウケしそう感が増した。言ってみれば、分かりやすくなった。他人のことを、あーだこーだ言うんだけど、あーだこーだの話を聞き、聞かされるんだけど、揺るぎない自分、迎合しない自分が残る。
投稿日:2023.07.28
bell531
前作より穏やかになったオリーブ。 やり直せるならやり直したいという気持ちもあるのだろうな。でもオリーブは自分の人生を肯定してそう。太宰治「恥の多い人生でした」にも通じるような晩年の心持ち。恥という…か消してしまいたい過去もある。人生後半の方が読むと沁みると思う。続きを読む
投稿日:2023.06.29
灰色熊
「老いる」ことが、切実に我が身へと迫ってくる作品。前作にあったオリーヴの「人となり」は、変わらないが、老いが彼女を絡めとって行く様が少し痛々しく感じた。だけど、これが現実なのだな、と思わせるところが、…この作品の凄さだと思う。オリーヴの周辺で生きる人々にも焦点を当てているが、それぞれに問題を抱えつつ懸命に生きる様子になぜか勇気をもらえた。生きることはしんどい。けれど、たまには良いこともあるさ。という、オリーヴの声が聞こえるようだ。続きを読む
投稿日:2023.02.11
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