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幸田文, 青木奈緒 / 岩波少年文庫 (7件のレビュー)
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ラララライブラリ
このサイズ、この重み。岩波少年文庫にはいつもきゅんとくる。図書館の棚で、プーさんやドリトル先生と同じようにこの本が並んでいるのは、なんだかヘンテコな感じ。 文さんならなんて言うだろう。案外平気でおもし…ろがって、自分からプーさんと手をつなぐだろうか。続きを読む
投稿日:2016.01.31
f
随筆→小説→随筆 の順で載っており、 やはり随筆でないほうが 好きだなと読み進めていたが 最後の「終焉」でやられる。 この作家の唯一読んでいた作品が 「流れる」だったので、出てきたのが 女性ばかりだ…ったが、 この作家の書く男性も、 凄く魅力的だ。 「みそっかす」も読み、 この作家も、お父様も、お母様も 素敵な方で胸打たれる。続きを読む
投稿日:2013.10.03
oozora2
大好きな幸田文さんの本を岩波少年文庫で見つけた。 読んだことのあるものとないものが入り混じっていたが、表題の「台所のおと」 は初めて読んだ。(「みそっかす」は読んだことあり) 著者得意の人情の機微が…台所仕事で生まれる「おと」に込められており、心に沁みたり、ホロリとさせたりする。 料理人のとても繊細な感性や心意気が感じられ、またこれまでの人生の悲しみやそれを経て出会った夫婦の愛情がにじみ出て温かく切ない気持ちにさせられる。 いつも、あまり幸せではなかったけれど、凛とした、性根のまっ直ぐな人の気持ちを描くのがうまい。 「都会の静脈」もとにかく観察眼と表現力には圧倒される。 当たり前のように水を使い、水を捨てているがその先にはこんなにいろいろな仕事がなされているのだなぁと改めて思った。続きを読む
投稿日:2013.07.31
KiKi (Brunnhilde)
幸田文さんと言えば、幸田露伴のお嬢さん。 ず~っと昔、幸田露伴の「五重塔」を読んだ直後に、そのお嬢さんである幸田文さんの「父・こんなこと」を読んでみようとしたことがあるのですが、当時の KiKi に…はどことなく古臭く感じられる一切合財(特に露伴さんのあれこれ)が何となくうざったくて、なかなか前へと読み進めることができず挫折したというありがたくない思い出があります。 そして当時の KiKi は日本人の女流作家の描く日常的なアレコレを言語化したものに対する興味がすこぶる薄くて、そのことが「読み進められない挫折感」をさらに助長しました。 何て言うか、生活臭が強すぎてつまんない・・・・というような感じでしょうか? (全文はブログにて)続きを読む
投稿日:2010.10.22
大吉堂
作家 幸田文の随筆や小説を孫である青木奈緒が編んだ一冊。岩波少年文庫として編まれたことに、まずは驚きました。中学時代にこの本と出逢っていたら、また別の読書世界に誘われたでしょう。 倒木したえぞ松の上に…新たなえぞ松が着床し芽吹き育つ様子や、都会の下水道や救急活動を見学するルポ的文章に死生観を感じます。そして生活の挙手を丁寧に描いた小説には、地に足ついた重みを感じ、父 露伴との思い出を綴った随筆にはユーモアを感じます。幸田文への、そして新たな読書への入口に最適な一冊でしょう。続きを読む
投稿日:2010.03.26
うふにゃ〜
淡々としているのにあまりに美しく力強く迫ってくる文章に心がふるえます 読み始めてからずっと感動しっぱなしでした これが100年前の人の文章なのか あまりの新鮮さに戸惑います
投稿日:2008.11.16
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