【感想】トムは真夜中の庭で

フィリパ・ピアス, 高杉一郎 / 岩波少年文庫
(123件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
51
31
22
1
1

ブクログレビュー

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  • バブちゃん

    バブちゃん

    物語は時間を支配している。現実と過去と、かるがる思い出さえも飛びこえてしまう軽やかさに、もうただただ最後は泣くことしかできない…やさしい…SF

    投稿日:2024.02.21

  • hosinotuki

    hosinotuki

    このレビューはネタバレを含みます

    ビクトリア女王末期に生まれたハティと20世紀のトムが真夜中の庭園で出会う不思議。お互いを幽霊と思いながら少年のトムと少女のハティは毎日庭で遊び木登りをし弓矢を作ったり機の上に秘密の小屋を造ったりする。
    だが、トムの時間とハティの時の流れは同じでなくいつのまにかハティは大人の女性になっていく。自分の時間とハティの永遠を交換することでハティとの世界を留めようとするトム。過去と現在が混ざり合いそして最後に一つに繋がる再会のシーン、夢や幻想が溶け合って存在する不思議。風景描写と共にとても美しい物語でした。

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    投稿日:2023.07.30

  • 本屋のおっさん

    本屋のおっさん

    岩波”少年”文庫だけど、やはり岩波少年文庫。
    大人が読んでもしっかり楽しめる。
    緻密に編まれたストーリー。
    時空を超えて育つ友情。
    ラストシーンはずっと胸に残る。

    投稿日:2023.07.29

  • ホン読む子

    ホン読む子

    このレビューはネタバレを含みます

    小川洋子さんの本で紹介されてて。

    少年少女に自分の居場所があるということ
    庭の植物たちが、生き生きと描かれてる
    こんな庭、冒険の時間があるということ、人生を豊かにしてくれる
    本を読んでの体験でも

    緻密な構成
    ファンタジーだけど、納得感あり

    思いが重なって庭で出会えていたということ。
    時間の概念。
    外へ飛び出していくこと、、
    夢中になって遊ぶこと、、
    ひたむきさ

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    投稿日:2023.07.27

  • 湖南文庫

    湖南文庫

    フィリパ・ピアス(1920~2006年)は、英国ケンブリッジ州の村に生まれ、ケンブリッジ大学ガートン・カレッジ卒、BBCでラジオの教育番組の制作に携わった後、児童文学の執筆を始め、1958年に発表した本作品でカーネギー賞を受賞した。
    本作品は、英国の児童文学の代表作に数えられると同時に、「時」をテーマにした小説の古典とも言われ、英国ではTVドラマ化や映画化もされている。
    私は50を過ぎたシニア世代だが、若い頃に読んだ『モモ』が大変好きで、同じように「時」を扱った(児童)文学の古典といわれる本作品はいつか読みたいと思っており、今般新古書店で偶々目にして手に取った。
    あらすじは、おじ・おば夫婦の住むアパートに預けられた少年トムが、毎晩真夜中に家を抜け出し、実際には存在しないはずの庭で少女ハティと遊ぶようになるが、トムは徐々に、その庭で流れている時間の時代、速さ、順序が異なることに気づいていく、というもの。
    前半のトムがハティと庭で遊ぶ部分については、ピアスが生まれ育った家の、古いイチイの木が芝生の周囲をとりまいていた広い庭園をモデルにしたという描写が素晴らしく、また、トムとハティのやりとりも楽しい。
    しかし、本作品の白眉は、間違いなく後半の展開と最後の驚きにあり、その、子供にとっての時間と、大人にとっての子供の頃の時間が、ある時クロスオーバーするというアイデアは、大人(それも、よりシニアな世代)にとっての方が感じるものが多く、惹かれるのではないかと思う。
    有名な児童文学作品でありながら、大人が読んでも楽しめる名作である。
    (2023年4月了)
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    投稿日:2023.04.06

  • 司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    トムが真夜中の裏庭に出てみると、そこは真昼の美しい園庭だった。庭で出会ったハティは、日によって、幼い少女だったり、大人の女の人だったりした。

    (『キラキラ子どもブックトーク』玉川大学出版部より紹介)

    「弟のはしかが治るまで、おじさんの家に預けられることになったトム少年。友達もいなくて退屈な生活。けれどある晩ん、ホールの古時計が13時を知らせると、トムは真夜中の庭へと誘いだされます。そこにいたのは・・?時をこえて読まれる傑作。」

    ・トムは真夜中の庭で殺人現場を目撃した・・!かと思っていた、全然違った 笑 でも表紙の絵はサスペンスって感じがしない?
    ・読んでいるうちにトムがとても好きになる。だからトムが悲しいと読んでいて一緒に悲しくて、最後では一緒に嬉しい気持ちでいっぱいになった。読んでよかった。
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    投稿日:2023.03.29

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