【感想】騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

村上春樹 / 新潮文庫
(127件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
27
47
32
5
2

ブクログレビュー

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  • chocoberry

    chocoberry

    このレビューはネタバレを含みます

    肖像画家の「私」のもとに、イデアが形を変えた騎士団長が現れた。どうしたらいいか聞いたところ、午前中の電話に断るなと言われた。

    雨田から電話が来た。認知症の父に会いに行くと言う。そろそろ危ないと言うから。「私」はついて行った。

    ファミリーレストランに入ったら、スバルのフォレスターがあった!

    有名な日本画家、雨田具彦(ともひこ)の施設に着いた。施設で具彦に話しかけていたら、息子の雨田に電話かかってきて外に出て行った。

    騎士団長がいた。騎士団長を殺さなければならないと言う。それが第二段階。第一段階はまだ騎士団長殺しの絵を見つけたということである。

    雨田具彦の彼女が拷問で死んだ。彼自身も拷問を受けた。そのため、何もいえなかった。心の傷を受けた。

    「私」は逡巡の末、まりえを取り戻すために騎士団長を殺した。

    顔なががでた!穴から引きずりだした。
    メタファーだった!見たものを書く。「こみちさんといったかな?」背筋が凍った。それは「私」の亡くなった妹の名前。なんでーー!怖い!

    顔長がでてきた穴に入った「私」。懐中電灯を持ってあるく。川の水を飲んだ。

    男がいた。顔がなかった!背が高い。帽子をかぶり、コートをきていた。ペンギンのキーホルダーのかわりに橋渡ししてもある。

    カンテラと絵の女性がいた!狭い横穴に入ることになった。「自分を信じるのです」無と有。なんなのー。目を逸らさない

    穴を頑張って外に出た。
    すべては相対的なものなのだ。

    まりえも帰ってきた。2人で騎士団長殺しとスバルフォレスターの男の絵をしまった。

    まりえは免色さんの家に三日間いたという。勝手になかに入った。

    「私」の以前の妻はまだ離婚届を出していなかった。なぜー。誰の子供かわからないという。今のパートナーとは別れていた。相手は納得していなかったけれど。そりゃそうだろうよ。

    「私」は以前の妻の元に戻った。誰の子供かわからないけれど、生まれた女の子がムロと名付けられ、育てることになる。保育園へ送っていく。

    東日本大震災の様子が描かれた。津波がやってきた。なぜここでその場面が出てくるんだろう。スバルフォレスターの男をテレビで見かけたと言うことも書かれていた。

    以前住んでいた家が焼き落ちてしまった。騎士団長殺しも焼かれたと言うことになる。

    何が伝えたいことなのか。すごく難しい小説だった。最初に書かれていた顔のない男とペンギンのキーホルダーの約束はこのあと起きることなのか。描かれていなくてわからなかった。

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    投稿日:2024.04.10

  • はるた

    はるた

    他の村上春樹作品と比べてどうなのか。読みやすくはあるが、ストーリーのパンチ力が少し落ちてきている?と思った。

    投稿日:2024.03.24

  • 椎名楓

    椎名楓

    賛否両論あるぽいけど面白かった

    世界がいかに比喩で溢れているか
    結局顔のない男は誰なのか?自分自身の投影なのか

    自分が1番自分を分かっていない

    投稿日:2024.03.16

  • うき

    うき

    地底で別世界での冒険
    それこそ
    不思議の国のアリスのメタファー?

    白髪の免色さんは、白うさぎのメタファー?
    免と兎って字が似てるよね。

    第一部のプロローグは
    プロローグであり、エピソードなのかな。

    投稿日:2024.03.14

  • まべ

    まべ

    このレビューはネタバレを含みます

    終わり方がとても好き。

    ラストはみんながあるべきところに収まったという感じですかね。
    あんなにいろんな事が巻き起こったのに、全部きれいにまとまって読後感がとても良いです。

    顔長が出てきた穴に入った辺りから私の中ではジブリのような世界感で脳内再生され、一気に不思議の国に誘われた感じがしました。

    登場人物クセがすごくてどうなのよ?と思うことも多かったけど、終わってみればみんな好き。

    その後みんながどんな風に暮らしているのかまだまだ見ていたい気持ちにさせられました。

    面白かったです。

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    投稿日:2024.03.06

  • saya;)

    saya;)

    はじめて村上春樹の長編を読んだが終わり方がなかなか難しく、解釈が正しいか分からない。世の中にはイデアやメタファーのように形はないけれど確実に存在しているものが沢山あってそういったことを文学に落とし込んでいるのかなと思った。また、まりえや室の血縁をはっきりさせないことと、事実であっても親が子に津波の映像を見せないことは似た心理がある気がして興味深かった。知らない方がいい事、濁していた方がいい事ってあるよね。信じたい方を信じていた方が救われたりもする。続きを読む

    投稿日:2024.02.09

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