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柿村将彦 / 新潮文庫 (26件のレビュー)
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総合評価:
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bwv232
話の面白さなのか、文章のせいか相当に引き込まれます。この先どうなるんだ?と。 ただ、内容と結末は結構エグいかな。 小説を深読みする人には、楽しめるんでしょう。
投稿日:2024.03.31
あ
2、3回読んだけど何度読んでも面白い。終わりに向かって、村人それぞれがいろんなふうに壊れていくのが面白い。終わり方が、そんなにハッピーじゃないのもいい。
投稿日:2024.03.10
ジョナサン
気の強い斜に構えた女子中学生が主人公の1人称。世界の終わりが見えたとき街の人々はどうするか。どこか粘膜人間を思わせるストーリーだった。
投稿日:2023.09.15
jAbbErwork
皆が滅びを受け入れて「せめて死ぬ前に楽しもう」と緩やかに狂ってゆく様子が不気味だった。 昔話を聞いてしまうと受け入れるしかなくなるのは、希望なのか絶望なのか……。 たぬきは可愛かったです。
投稿日:2023.07.31
Lilly
森見登美彦さんが審査員の、日本ファンタジーノベル大賞受賞、そしてたぬきのお話、とくれば、完全に『有頂天家族』的ワールドを想像してしまうというもの。 社内ベスト本に応募した推薦文より。 とある田舎町に…信楽焼たぬきがやってきた。 ほんわかファンタジー小説かと思いきや、バイオレンス炸裂! 人を丸呑みって…この狸、ちょっとエグくない!? ホラー的展開がおもしろすぎて一気読みしました!続きを読む
投稿日:2023.04.05
tikuo
祖父から聞いていた、「権三郎狸」の話では、美しい女が巨大な狸を村につれてきて、村の人々を次々と丸呑みにし、誰もいなくなった村に火を放ち、何もかも焼き尽くすのだという。5月はじめの連休、はじめは友達の綾…子からの電話にあわてて駆けつけた。権三郎狸が現れたという。信楽焼の狸の置物のような狸を連れた女性あかりによると、5月30日に村の人達を飲むことが決まっているという…。 おそらく新人の作家で、ネット感覚の言語感のため、非常にスピード感のある文章である。時々主語が飛んだり、てにをはが抜けたりするも、それほど読みにくいと感じない。 ほのぼのアニメの原作のような話かいなと読み始め、途中までは「あ、私達、飲まれるんだ」とのんびり進むかと思いきや、案の定、人々のいろいろな反応に振り回され始める作品である。アニメ化されるようなテーマではあるが、中盤に結構エゲツない物があったりもするので、ちょっとどうだろうか。 我々の世代において、第一印象というか、全体の印象は、筒井康隆『死に方』の長編リメイクという感がある。もちろんあちらとは違い、権三郎狸は期日になるまでのんびりと過ごしているが、何もなかったように振る舞う人、おかしくなる人、無駄だと言われて逃げ惑う人など、いろいろな反応がある部分は、筒井康隆の作風を思い起こさせる。 日常的な終末ファンタジーという、なかなか面白いテーマで、読みやすさもあるため、各世代におすすめの作品であろう。 ただ、男性作家で最初の書き出しから、はじめが男の子だと錯覚してしまったことと、宮崎アニメのような中途半端なタイトルに改題してしまったこと(原題は違ったらしい)で星一つマイナス。 解説が狸つながりで森見登美彦ですか。なるほどね。続きを読む
投稿日:2023.03.30
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