【感想】日米戦争を策謀したのは誰だ!

林千勝 / ワック
(5件のレビュー)

総合評価:

平均 4.8
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ブクログレビュー

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  • ProfessorX

    ProfessorX

    林千勝さんの著書を読むのは初めて。この人は、本物のプロだと思わされた。(会社役員をしているそうだけど。)
    ところで、詳しい方に質問です。「独ソ戦開始の頃に、北進論をとれば、日本は勝てたんじゃないのか?」と友人に言ったら、「日本軍の戦車では、ソ連の戦車に勝てない」と一蹴されました。本当にそうなのでしょうか?続きを読む

    投稿日:2023.01.07

  • arafunesan

    arafunesan

    このレビューはネタバレを含みます

    2021/10/17:読了
     近衛文麿が、本当に、藤原氏由来の貴族的な思考を持っていたとしたら、この本に書いてあるように、ピエロとして使い、使い捨てられるというのも納得できる。
     明治維新は、国債資本家が関係する出来事であると思うが、あの時代には、幕府側の有能な人材や、明治政府側に、国債資本家に邪魔だと暗殺や失脚されてもまだ多くの人材も残っていたりで、最低限の混乱でやり抜けた。
     第2次大戦は、五・一五事件と二・二六事件という二つのテロで、国債資本家のストーリー通り戦争へと向かってしまった。2つのテロで身動きがとれないような、弱い社会になってしまっていたんだと思った。

    P387
     本書では、ルーズベルト(悪魔の使い)、フーバー(天使)、近衛(ピエロ)の動き、そして国際金融資本家ロックフェラーたちの「関与」を並列的に叙述しました。

    P376-P377
     近衛は優柔不断でもなく、平和主義者でもなく、皇室の藩屏でもなく、共産主義者でもありませんでした。彼は諸勢力の「扇の要」に居ながら、敗戦革命をめざす共産主義者を利用して支那事変を拡大させ日米戦争を起こし、強大なアメリカ軍をもって天皇の軍隊を粉砕し、昭和天皇の退位を謀ったのです。ゴールは親米政権としての自らの覇権獲得です。大東和戦争は、”藤原(近衛)文麿”による”昭和の藤原の乱”であったのです。その乱もこうして終わりを告げました。
     近衛は国際金融資本家たちの期待通りに乱を起こし、そしてその口封じに消されたのでした。

    P386
     「戦争」を企む側は日本に手を回していました。「戦争」の側は、”昭和の藤原の乱”を上手く使いこなしました。「戦争」の側の長期展望、情報力と駒の使い方、人の潜り込ませ方には凄まじいものがあります。圧倒的な資金力がその背景にあります。近衛は「戦争」の側を利用したつもりでしたが、実は利用されたのであり、最終的には身の破滅を招いたのです。

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    投稿日:2021.10.17

  • yoshi2045

    yoshi2045

    ◆どんな本?
    日米戦争を開戦に引きずり込んだのは誰か?を日米双方の内情を踏まえつつ解き明かした本。

    ◆所感
    近現代史の歴史観で、今最も共感できるのが林先生の歴史観。

    なぜ、日米戦争は起きたのか?そもそも、日本とアメリカは戦う必要があったのか?

    その疑問に対して様々な証言や一次資料をもとに答えを提示している。

    戦う必要は、まったくなかった。当時の日本・アメリカ双方で非戦論が主流だった。

    ではなぜ、日米は開戦に至ってしまったのか?それは、戦争を起こさせようと企んだ勢力があったからだと林氏は主張する。

    その勢力とは、ロックフェラーに代表される国際金融資本家たちと、ソビエトやコミンテルンに繋がる国債共産主義者たちである。これら勢力が日米双方に対し、影響力をおよぼしていた。

    この、「日米双方に」という点が重要で、つまりは両方の情勢を正確に把握したうえで策謀を練っていたのである。恐るべし。

    林氏は、開戦に至ったのは「「平和」が「戦争」に負けた結果」と表現している。

    「平和」の側はアメリカの大統領フーバーであり、「戦争」の側は国際金融資本家と国債共産主義者、およびその勢力を内包したルーズベルト大統領および近衛文麿として対比させている。

    エピローグの下記一文が印象に残った。

    「平和」の側が「戦争」の側に勝つのは生やさしいことではありません。「平和」の側が「戦争」の側以上にしたたかで周到でなければ「平和」は「戦争」に勝てないのです。平和を維持できないのです。これがシンプルですが冷然たる教訓です。

    ◆こんな人におすすめ
    ・日米開戦の経緯を、日米双方の視点で理解したい人
    ・日米開戦にディープステートがどう関わっていたのか知りたい人
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    投稿日:2021.03.23

  • snow_child

    snow_child

    私たちが教わっている日本の近代史は、とても表面的で一方的。しかも根本的に間違っていることが分かりました。私たち日本人が知らなくてはいけない太平洋戦争の真実を教えてくれる本でした。読み進めるうちに、底知れぬ怖さと沸々とした怒りが湧いてきます。ですが、真実を知らなければ次にも進めない…今の日本の停滞は、自分たちの歴史を知らないことから来ているようにも感じます。日本人なら必読の書だと思いました。

    付け加えると、これが世界の真実なら、アメリカ大統領選や中国の動向など、ニュースを見るだけでは本当は何が起こっているのか分からない、ということが分かります。私たちが思う以上に、闇は深い。でも、そういう世界に私たちは生きている。私たちはそれを踏まえた上でそこでどう生きるか???
    続きを読む

    投稿日:2021.02.06

  • りうちぇる

    りうちぇる

    正直な感想を述べると、言葉が難しく理解するのが困難な本でした。
    しかし、それ以上に衝撃も大きい内容でした。今まで学校教育で戦争の歴史を学んできましたが、日本が一方的に悪いというような教育をされてきました。しかし、あの太平洋戦争は様々な思惑や陰謀によって仕組まれたものであるとこの本に書かれてありました。この本の内容がどこまで真実を捉えているか分かりませんが、今まで教育で習ってきた内容は何だったのか疑問に思いました。続きを読む

    投稿日:2021.01.30

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