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木下昌輝 / 新潮社 (11件のレビュー)
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総合評価:
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イケダケンジ
戦国時代にセクシャリティを導入したきわめて斬新な小説。怪しき魅力を放つ加賀邦ノ介の登場で、男たちはかき乱される。そして歴史も動きだす…。驚きをもって読了した。快作。
投稿日:2021.05.31
mar0210
このレビューはネタバレを含みます
出雲阿国は10代の頃から男装して各地の大名のもとを渡り歩き、信長、利休、秀次らの死にも関わっていた—- だったらそのタイトルなんなのよ、と思ったが女とわかったら面白くないから仕方ないのか。
投稿日:2021.05.22
mailentain
2021.5.18完了。 寵童小説が連チャンになり読み進めるが、森乱が少々イメージと違った。従順な小姓というイメージから這い上がるための一部姑息さを併せ持つ。業の章から面白くなってきた。こんなに絡み合…うとは思ってもみなかった。 全編通して余計な背景をガッツリすっ飛ばしているあたり読みやすい。 なかなか面白い進め方だった。続きを読む
投稿日:2021.04.30
wisteria0609
木下さんは、『宇喜田の捨て嫁』とかもそうだけど、人の業や性(さが)を描くのが上手い。世の中きれいごとだけでは、いかんのだよ。分かっちゃいるけど、読んでて、心をえぐられる。
投稿日:2021.03.28
katsukun
兄妹よ、精々あがくがいいさ。所詮は憂世だ。この世ほどの地獄はない。業や性を愛で育み、畜生道の果てにあるものを芸能という筆で美しく描くがいい。
投稿日:2021.03.01
稲石浩司
妖艶な芸能の徒が安土桃山時代を動かしていく歴史小説。 同時代を描いた大河ドラマ「麒麟がくる」が終わったので読みました。 著者の作品はマイナーな実在人物を取り扱うので勉強になります。 森仙千代(忠政)、簗田河内守に始まり、梅若太夫、瀬田掃部、蒔田淡路守、波多野図書、陶義清、不破万作、井戸宇衛門、名古屋山三郎と盛りだくさんです。 大河ドラマで描かれなかった丹波八上攻めが描かれていてよかったです。 物語として、はじめはTVでは描けないような念友(衆道)の話かと思いましたが、一人の人物が歴史の大きな事件に関与する伝奇ものとも取れました。 しかし、主人公の正体がわかった後の最終章で多様性を守る人の物語と受け取りました。 また、最終章は伏線回収章になっていて、宇喜多系の物語の登場人物も多く出てきたり、前章までの登場人物たちが江戸初期の事件に絡むのも、ものすごい構成計算されていると思いました。 参考文献に著者名だけで文献名を載せないほど、主人公の正体のネタバレを著者が回避したいようですが、この時代は歴史上出ている顔以外は不明な人が多いので、作者も想像のし甲斐があると思います。
投稿日:2021.02.11
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