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滝川さり / 角川ホラー文庫 (5件のレビュー)
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anri0912
ホラー小説としては恐怖する事は無かったが エンタメ的には読みやすく良かったのではないかと。 個人的には題材が良いだけに ガッツリホラーで読みたかったな。
投稿日:2024.01.22
秋
このレビューはネタバレを含みます
尼子家→夫婦、長女、長男 尼子家が家を購入。住み始め、旦那と長男を襲う怪異。 この怪異は、キスにより伝播する。 異変を最初に感じたのは夫。 家族を大切に思う夫…頑張る… しかし、家族に呆れられる夫… それでも、諦めずに家族のために… 家族愛、溢れていました。
投稿日:2022.07.05
夜食・中七七三/特殊物書き稼業
ホラーだけど怖くない。面白いには面白い。 禁足地の森がある。村が廃村となり、そこの樹木が建築材として使用されてしまう。 森は江戸時代の岡場所の娼婦が捨てられた場所で、そこで怨霊(呪い)と化した娼婦が森から出るために呪いを拡散していく。 幼少期にその森の入っていった美女の外見を持つミヤという青年が呪われている。キスをすると呪いが感染する。 恋人のアキラも霊能力者。この二人の関係が普通の男女と思ったら、BL的なものだった。アキラが女だという仕掛けがあるのかな?と思ったらそうではなかった。 そうすればいいのに。 ただ、このキャラがよく立っていたと思う。 物語は、禁足地の森から伐採した木材で作った家を買ったサラリーマン一家が呪いに襲われ、ミヤ、アキラが助けるというもの。 サブストーリーとして、父、娘の関係。娘の葛藤、パパ活など、複層的な展開になっている。 このあたりが巧み。 文章がすっと頭に入ってくる読みやすさがある。ただ、この読みやすさが、恐怖を軽くしているような気もするのでなんともいえない。 ホラーと言うより、キャラ小説として面白かった。続編、シリーズ化されるのではなかろうか?
投稿日:2021.05.05
小鳥遊小鳥
家に憑く霊、と思いきや正体は…… 悪い奴は死んで、ちょっと迂闊だったけどそこまで責めることもできない感じの人は生き残る、ある意味安心な読後感のホラー。 個人的には美也の性別まわりの設定の必然性がよくわからなかった。すごい霊能者っぽい彼氏については「まぁそういう世界観なのね」と呑み込み可能。
投稿日:2020.12.24
ニャーテン
怖いかと云うとそこまで怖くないし、家に憑く霊に悩まされる設定はありがちで独創性もホラー度も前作の方が上かなと思うが、ページがスイスイ進む疾走感は軽やかでさっぱり読みやすい。 伝染する呪いの緊張感や交差する人間関係の行方、悪霊との息詰まる対決の起伏は深みを与える良いスパイス。 尼子もアキラも美也も皆基本良い人なので、その誰かが途中で死んでしまわないかという畏れが“おどろし”の恐怖を上回って最後まで消えなかった。 美也はシマの子孫で血縁だったということ?その部分が曖昧に終わってしまったのはやや消化不良な感じ。
投稿日:2020.11.02
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