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沢木耕太郎 / 新潮文庫 (39件のレビュー)
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オカケン
旅は5巻の地中海クルーズでもう終わってるようなもので、南ヨーロッパの風土を知りながら余韻を楽しむ。 終わり方カッコいい。それが全て。
投稿日:2024.05.09
satoko
最終巻。単行本第三巻の後半部分だから、5巻と同様に如何に旅を終わらせるかと言う点について自問しながら旅をする。イタリアからモナコを経由してスペインに入りポルトガルまで行き、ヨーロッパの果てまで来て旅の…終わりを確認する。その後はパリに出て、ロンドンに移動する。文庫本に入っている対談で沢木さんはあまり美術品などの感想を記していないと書いてあり、唯一あった風景がこの巻に出て来た。美術品の解説より人との触れ合いの方が面白いよな。パリでの出会いも素敵だったし、最果ての地での宿泊地の見つけ方も良かった。運がいいんだろう。しかし全巻通じてあっという間に読めた。今は出来ない旅になってしまっている。あとでやろうと思っても出来なくなる事もあるんだな。行こうと思った時に行かないと。旅がしたくなった。続きを読む
投稿日:2024.01.22
ぴよ
Cの国から始まりTの国を渡り、そして再びCの国に舞い戻る。だからこんなに良い出会いが巡っていたわけだ。 イタリアの美しい街並み、アートが想像力を掻き立て、パスタを食べたくなる、人々の悪意のないいい加減…さ。凄く行きたくなった。 沢木さんは色んなものを引き寄せている。 コミュニケーション能力も高くて誰からも愛され、それでいて人間臭さもあり、なんと魅力的な人間なのでしょうか。 彼の文章は自分も共に旅をしているかのような、彼が観ている景色が思わず浮かんでくるような、それでいて一癖あって面白くて中毒性がある文章。 旅はまだまだ終わらない。続きを読む
投稿日:2023.12.30
ぴかお
旅は続いていく、そんな自由な空気感を感じさせる終わり方だった。趣くままに旅に出たい、自由な雰囲気を感じさせてくれる面白い内容でした
投稿日:2023.11.26
くChloé
ワレ到着セズ 私も人生こうありたいと思った、簡潔で好きなフレーズ。 井上陽水との対談が面白かった。 バランスを欠いている人は何かで補おうとしているというくだり。 私もバランスの欠いた人に惹かれるが、…その欠けている部分を補うものが、その人の魅力になるのだろう。続きを読む
投稿日:2023.11.16
アラエッサ
このレビューはネタバレを含みます
全6巻通して、面白かった。旅に出たくなった。 締めくくりも、旅に終わりはないという感じで、心地よい読後感だった。 巻末に単行本あとがきと、韓国語版あとがきがあり、後者にて 「私にとって初めての外国は韓国でした。二十五歳のとき、飛行機が海を越え、半島の上空に差しかかった瞬間の感動は忘れられません。ーーこの地から、西に向かってどこまでも歩いていけば、ヨーロッパに達することができるのだ!」p273 私も25歳での韓国旅行が初海外だったので、親近感と、飛行機の窓から見えた景色を思い出し、あのワクワクを思い出し、嬉しくなった。 ヨーロッパまで歩いて行こうとまでは思わないが、日本がちっぽけな島国で、広大な世界のほんの一部に過ぎないことを思い知らされる。 「知らなければ知らないでいいんだよね。自分が知らないということを知っているから、必要なら一から調べようとするだろう。でも、中途半端に知っていると、それにとらわれてとんでもない結論を引き出しかねないんだな」 「どんなにその国に永くいても、自分にはよくわからないと思っている人の方が、結局は誤らない」p122 「ほんとにわかっているのは、わからないということだけかもしれないな」
投稿日:2023.11.01
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