【感想】図書室の怪 四編の奇怪な物語

マイケル・ドズワース・クック, 山田順子 / 創元推理文庫
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
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ブクログレビュー

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  • ねるねる (旧shaadi)

    ねるねる (旧shaadi)

    いつの時代設定なんだろう…と思うほど、クラシカルな空気感に、懐かしさを覚えました。
    私のミステリー好きは、ポーやドイルなので、ポーを研究されてる作者に、ポーの雰囲気を感じることができました。

    特に好きなのは『六月二十四日』
    ポーからの乱歩みたいなお話で、ワクワクしました!

    お屋敷の図書館ってだけでも、ワクワクですけどね!
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    投稿日:2023.03.12

  • nt

    nt

     2017年刊。
     作者はイギリスの人で、もともとエドガー・ポーなどのミステリや怪奇小説を研究してきた学者さんのようで、本作は初めての小説。
     表題作は200ページにわたる中編で、その後に短いのが3編入っている。
     現代において書かれながら、古き良き19世紀古典怪奇小説のスタイルで、そのアナクロ趣味が特徴である。作曲でも21世紀の現在においてもドイツのバロック時代の音楽を模倣し続けている人もいるし、人さまざまな中に、このような作品があっても悪くはない。
     さて実際に読んでみると、表題作はせっかくの王道的な怪奇プロットが、どうも文章に緊張感がなくて生かされない。書法がどうも上手くないのである。そこはやはり「駆け出し作家」というところか。全編、どうにもぼんやりしているし、クライマックスももうちょっと上手く書けそうなものなのに、ともったいなく思った。
     むしろ最後の「ゴルゴタの丘」の後半、クライマックスから末尾にかけてが迫力をもって上手く書けていた。
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    投稿日:2022.10.22

  • ao-neko

    ao-neko

    クラシックな英国ゴーストストーリー短編集。
    というか、表題作「図書室の怪」は中編ですね。屋敷の古い図書室に秘められた謎、妻の不審な死、そして現れる亡霊と過去の恐るべき犯罪、と魅力的な要素は揃い踏み。じわじわと迫りくる不吉な雰囲気に浸りつつじっくり読みたい作品です。が、まさか終盤これほどまでの恐ろしい展開になるだなんて……!   そしてどこまでも断ち切ることのできない因果の重さが後を引きます。
    「ゴルゴタの丘」も好きな作品。これまた王道のクラシックホラーだけれど。やはりこういうのは好きだなあ。
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    投稿日:2022.02.14

  • まちゃ

    まちゃ

    領主とか領館、執事、家令といった言葉が出てくるだけで雰囲気が出来上がってしまうのってズルいと思う。 

    投稿日:2021.02.27

  • より

    より

    図書館で。
    ミステリーのような、ホラーのような、不思議な小説。
    中世からの旧家というかお城の図書室とか、確かに入ってみたいなぁ。ちょっと怖いけど。そのちょっと怖いが大分怖いに格上げされているようなお話でしたが。

    それにしても日本だと旧家の蔵に所蔵されていた書物とか巻物になるのかなぁ?
    それはそれで怖そうだな。
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    投稿日:2021.02.19

  • カイ

    カイ

    クラシカルというのと、どこかで見たような話というのは違う。
    全体的にぼんやりしてこれといったウリがない。
    特に怖くはないし、文章が上手いわけでもネタが面白いわけでもタメになるわけでもない。
    何度か寝そうになった。続きを読む

    投稿日:2021.02.05

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