【感想】デルタの羊

塩田武士 / KADOKAWA
(63件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
12
23
25
1
0

ブクログレビュー

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  • やっさん

    やっさん

    昼呑みしたい

    ってな事で、塩田武士の『デルタの羊』

    塩田武士さんならではのアニメ社会の実情を時に真面目に、時にクスッと、時にグッと熱く描く内容は流石じゃね

    日本のアニメは世界一っ!って言われとるが、もうそんな悠長なことは言ってられない現状。

    一昨日の新聞で中国アニメがグングン勢いを付けてきている。
    資金、人材、環境が圧倒的に強い。

    そのうち中国アニメが世界を席巻する事になるかもね

    で、内容は小説『アルカディアの翼』を読んだ渡瀬が感銘を受けアニメ化にしたい夢を叶える為に奔走する。

    その夢に賛同したアニメーター達との仕事っぷりや人間関係が面白い

    アニオタの人はニタニタしながら読めるところも♪

    果たしてアルカディアの翼はアニメ化出来るのかっ!

    後半から滅茶苦茶面白く、熱くなる登場キャラが愛おしい人が多い

    久々に爆笑した一文が
    「いいか文月。スタジオ『アルカディア』の社是は『結果オーライ』だ。格好にはこだわらん」でした

    これドラマか映画化しそうな気がする

    それに絡めて『アルカディアの翼』のアニメを実際に作って欲しいな

    2021年13冊目
    続きを読む

    投稿日:2024.02.04

  • ありんこゆういち

    ありんこゆういち

    表紙からしてファンタジーかと思って読みましたら、アニメ業界のお仕事小説だったんですね。
    てっきりアニメは日本のお家芸で追随するもの無し、と思っていたのですが中国がそんなに力を持っているとは・・・。

    投稿日:2023.01.18

  • へいこ

    へいこ

    図書館で見かけたとき隣りに『女神のタクト』があって、あ~あの作家さんかぁ~と思いはしたものの、その内容が思い出せなかったのはいつもの話で(^^; 今作は現在の日本アニメ業界がおかれている状況をかなりリアルに描きこんでいる(んだろう)お話です。話の展開にはじめちょっと戸惑いましたが、終わってみれば清々しくいい話だなぁと。セルアニメの制作工程なら学生時代にちょっくら齧ったので分かるし、ペンタブで作画するのも多少分かるんですが…モデリングにテクスチャマッピング、スキニングにリギングて、もう何の呪文ですか?(苦笑)アニメーターでは食っていけないというのは30年前にすでに言われていたことだと思うのですが、いまだにそうなんですね…いつまでもアニメーターたちのアニメ愛だけに頼ってる場合じゃないです!アニメ見なくなって久しい私ですが、純国産アニメはぜひ守り続けてほしいなぁと思います。続きを読む

    投稿日:2022.10.29

  • mitunoame

    mitunoame

    アニメを創り上げる、作り手達の物語と今のアニメ界を描いた作品。どこまでリアルなのかは分かりませんが、へえ~と頷くことや、そんなんなってるの!?という驚きもあり、楽しかった。熱血度の塩梅も個人的にはちょうどよかったです。続きを読む

    投稿日:2022.07.28

  • なつか

    なつか

    スピード感が伝わりすぎる。
    文章なのにアニメの映像がうかぶし
    主人公が複数いる感じ。
    小説なのにアニメを見ている気持ちになる、
    罪の声より好き

    ただ、仕事に対してやりがいがあればいいか、と思うタイプの人ではないとそもそもの感性はあわなさそう続きを読む

    投稿日:2022.05.01

  • mayの本棚

    mayの本棚

    日本のアニメ業界をリアルに描いたお仕事小説です。装画は作中作の『アルカディアの翼』をイメージしているんでしょうね、とても素敵です。特に飛行船のデザインは『天空の城ラピュタ』最近で言えば『空挺ドラゴンズ』を彷彿とさせますね。

    読み始めて最初のうちはアニメプロデューサー渡瀬の視点で話が進んでいくんですが…私が期待していたのはクリエイティブな方の制作だったのに、あれ…この本ってビジネスの方の製作の話だった?ちょっと私には難しくてついていけないかも…と不安になってしまいました。でもちゃんと文月視点のアニメーターさんたちのクリエイティブな方の制作の方も描かれていました。

    アニメーターさんたちのアニメに対する愛情と情熱と、お金ではなく「人」で繋がる価値観がとても素晴らしかったです。アニメは世界に誇れる日本の文化と言っても過言ではないですよね。そんなアニメ業界の労働環境が、もっともっとよくなって欲しいなぁと切に思います。

    お話の構成もとてもうまくて、クライマックスではめっちゃ興奮したしおもしろかったんですが、この本の主人公はおそらく渡瀬なんですよね…私的には文月の方により感情移入してしまっていたので、エピローグも「え、そこ?」と思ってしまいました。

    ***
    「大空を飛び回ることは爽快だ。でも、翼が折れれば落ちて死ぬ。つまり自由は責任でできている。そしてその責任は強さの表れで、究極の強さは優しさの中にのみ存在する」(287頁)

    「人生のスタートラインって、自分の本当の役割を見つけたときに引かれるもんじゃないでしょうか」(313頁)

    「一度挫折をした人間は経験により精神の筋繊維が太くなる」(319頁)
    続きを読む

    投稿日:2022.03.30

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