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おかざき真里, 阿吽社 / ビッグスピリッツ (3件のレビュー)
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橘
最澄さま、もう3年も保たないのか。 終わりが見えていると生も凄味を帯びてくるのかもしれない…彼もすっかり怪物になって、凄絶な美を醸し出しています。 そんな最澄と空海が組むのを阻止してくる藤原冬嗣、政治…家としては有能なんだろうけど人の心はあんまり無いんだなぁ、と思います。とうとう良房も出てきた。 終わりの方で念押しされる承和の変。 前の方の巻では確か、「私の名は残らないでしょう」って言ってた気がする光定さんが、めちゃくちゃ伸びてて嬉しいです。問答の場面よかった。 光定さんと良岑安世が文通したり仲良くしてるのもかわいい。 空海・嵯峨天皇・橘逸勢で三筆なのか。各時代に三筆っているらしいけど、特にこの御三方が書道に優れた人たちとされてるのすごいなぁ。 嵯峨天皇が書いた「哭澄上人詩」、切ない続きを読む
投稿日:2024.04.10
はじめ
このレビューはネタバレを含みます
怪物最澄、天を衝く巨木ほど地中深くまで根をはっているような凄みがある。 光定と泰範の新たな進路もうまくいくといい、義真お帰り。 冬嗣はおっかないが田村麻呂とお喋りしてるのはなんかいい、それは畏れか罪悪感か懐かしみか?
投稿日:2021.03.07
myjstyle
残りの人生を天台の確立にかけた最澄は、空海と別れ、怪物的なオーラを放ち始めます。相変わらず、オーラで人を圧倒する描画が巧みです。最澄と空海をバランスさせ、巧みに政治に組み込ませる冬嗣の存在は、これから…の物語の要となりそうです。ともあれ、最近、空海の明るくおおらかな気性が見られないのは残念なことです。南円堂は則天武后の「明堂」の設計思想を踏まえていることは初めて知りました。続きを読む
投稿日:2020.11.01
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