【感想】毒母ですが、なにか(新潮文庫)

山口恵以子 / 新潮文庫
(10件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 和衣

    和衣

    とても面白かったです。

    りつ子の子供への執着心や情熱は人一倍の苦労を重ねてきたりつ子が自分自身を守るためにとった行動だったのではと感じます。

    りつ子の力強さと情熱に最後は敬服させてれます。

    投稿日:2023.10.19

  • 詩暢

    詩暢

    読みやすく面白かった
    こんな母親どこかにいそう
    そして表に出さなくても心の中ではこんな毒親 母みたいな感情を持っている人はいるんだろうなぁーと
    娘の毒親への手の切り方がスッキリ

    投稿日:2023.09.16

  • ONO

    ONO

    東大を出ても、活かされないとは。毒母は、母私のがそうだったとも言えるし、自分がそうだとも言える。目の前の幸せを認めることの難しさ。

    投稿日:2022.08.29

  • ちゃろちゃす

    ちゃろちゃす

    めちゃくちゃ面白い。そして怖い。

    何が怖いかって、自分もりつ子のような母親になるんじゃないかと思ってしまうところ。
    りつ子の娘への異常な執着、本人からすれば娘のためを思った愛情の結果なんだろうな。子供は母親の作品だと言ってしまうのは異常だとわかる。
    わかるけど、りつ子の行動が理解できてしまう。だから怖い。

    もちろん、子供の頃は母親から愛されたくて傷ついている娘の星良が、自我が目覚め、母娘の閉ざされた世界から大きな世界へ出ていくと、母親の干渉が嫌で嫌で仕方なくなるのもよくわかる。

    母と娘って、母と息子や父と娘よりもこじれやすいのかな。
    私も、自分の親みたいになるのが嫌だし、愛せるか自信がないし、むしろ虐待しないなんて言えないから子供は欲しくない。どうしてみんな抵抗なく親になれるのかと最近まで思っていた。今も思っている、が正しいかな。

    夫はいまいち理解できないみたいだったけど、
    私が母親としてまともじゃなかったら絶対に指摘して!離婚してでもいいから子供を守って!という約束をして出産した。
    毒母ではないと思いたいけど、その危険性はあるから気を付けないとと思っている。

    親子でも、他人。
    あなたのためよ、というのは嘘。全部自分のため。
    私の好きなことが娘の好きなこととは限らない。
    愛情と支配をごっちゃにしないこと。
    改めて肝に命じようと思った。あー怖い!
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    投稿日:2022.08.25

  • mutotsu55

    mutotsu55

     イヤミスとまではいかないけれど、読後感がなんともといった作品。決して作品が悪いわけではなく、あまりにも現実的な作品だと感じ、なかなか読んでいて厳しい。舞台設定は昭和ではあるが、現代にも十分通じる内容
     親が子どもに過度の期待をしてしまうのはよく聞く話であり、我が子可愛さがあるので仕方ない部分もある。しかし、それがずっと続くようでは子どもとしても窮屈。親としては一生懸命子どもに尽くしているのに、周囲はなかなか分かってくれない。逆に子どもからすると、いわゆる毒親と言われる存在になってしまう。そうなってしまうと、永遠に分かり合うことはないのだろうなと思う。そうした親子関係を描いた長編。
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    投稿日:2022.08.12

  • よつば

    よつば

    最近たびたび耳にする言葉「毒母」

    主人公は十六歳で両親を亡くしたりつ子

    持ち前の美貌と闘争心で自らの夢を次々と実現して行きます。
    東大合格、名家の御曹司との結婚、双子の出産。
    それでもなお嫁ぎ先で見下されるりつ子は次なる目標を子どもたちの教育に定めます。

    娘の星良(せいら)を自分の意のままに操り、自分の作品と言い切るりつ子
    その姿は本人が良かれと思ってやっているだけにタチが悪い事、この上ありません。

    癖のある登場人物が多く、内容が内容なだけに共感出来る部分はなく、楽しいと思える読書時間ではありませんでした。

    物語の終盤には星良の逆襲として告白本の出版があり、そこでりつ子に本心をさらけ出しますが、親子でありながら何とも言い難い結末にぐったりしました。

    「毒母」恐るべし。
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    投稿日:2021.09.04

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