【感想】続 深代惇郎の天声人語

深代 惇郎 / 朝日文庫
(1件のレビュー)

総合評価:

平均 5.0
1
0
0
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • sasha89

    sasha89

    あぁ…読んでしまった。今でも「朝日新聞社きっての名文家」と
    呼ばれる深代惇郎の天声人語である。聖俗と「最後の」と銘打った
    3冊での復刊のうちの1冊である。

    1975年に46歳の若さで白血病で亡くなっているが悔しくなる。
    こう少し生きていてくれたら、私は深代氏の文章をリアルタイム
    で読めて理解も出来る年齢になっていただろうに。

    それだけに、私にとっての深代氏は特別な存在である。深代氏と
    同じ世代で、読売新聞の記者であった本田靖春氏の文章はかろう
    じて読むことが出来たのだけれどね。

    政治を批判する鋭い視点、抜群のバランス感覚、短い文章のなか
    で過不足なく表現する力。もう脱帽である。

    専門学校時代から「天声人語」を書き写すことが私の日課になって
    いる。深代氏の筆になる「天声人語」と比較すると、時には何を言い
    たいのかぼやけてしまっていることもあることにも気が付いた。

    上手いのである。なんでこんな文章を書けるのか。正編を読んだ時
    にも似たような感想を書いたと思うが、何遍読んでも唸らさせるこ
    とには変わらないのだ。

    『深代惇郎の天声人語』全3冊が文庫で発行された際、「大事に
    読もう」と思って続編はしばらく積んでおいた。なので、あとは
    『最後の~』しか残っていない。こちらを読んでしまったら氏に
    よる「天声人語」はもう読めなくなってしまう。

    でも、でも…読みたいっ!しばらくこの誘惑と闘わなくてはいけ
    ない。自分に勝つんだ。ガンバレ、私。
    続きを読む

    投稿日:2019.09.05

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。