AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争

庭田杏珠, 渡邊英徳 / 光文社新書
(13件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • cinejazz0906

    cinejazz0906

    戦後生まれの自分の眼をとおして眺めた〝戦前と戦中のカラ-化された写真〟は、今は亡き父母が生きた時代の記憶として甦ってきました。戦争という取り返しのつかない大きな過ちの記録が、モノクロ写真を越えた生々しい真実の姿が、衝撃と共にまざまざと伝わってきて、ペ-ジを繰る手が幾度も震えました。続きを読む

    投稿日:2020.10.09

  • S660

    S660

    『よみがえった「記憶の色」』


    今と何が違うのかな?
    とか思っちゃいけないんだと、感じました。

    文字を読む小説が大好きで、読み手によって色々な情景が浮かんで楽しめる利点に心惹かれて、文字が多い書籍がどうしても日常は多くチョイスしていました。

    戦前戦中は白黒ばかりの映像しか見てこなかったからか、あまりの鮮明さに、まさに「血が通った」瞬間に。

    大変失礼な感じ方かもですが、初めて、そこに人がいたんだ、という実感が沸いた気もしました。

    文字も武器になりますが、映像も将来にわたって残っていくならば、かならず「心に響く武器」になりますね。

    今は、自分のデジタル写真すら、手軽に綺麗に加工?して楽しむイイ時代になりましたが、だからこそ、そのままのアリのままの瞬間を切り取った「現実」が末永く残ることを望みたいと、切に強く感じた閲覧になりました。
    続きを読む

    投稿日:2020.09.23

  • 綾本

    綾本

    たまたまTwitterで流れてきた写真を見て、心を揺さぶられ、本が出版されたのを知り購入。

    カラー化されたことで一気に、【戦争の時代】が本当にあった現実の出来事なんだと認識させられた気がした。
    白黒写真だとどうしても、遠い遠い昔の、自分とは関係ない世界のことのようで。

    目を背けたくなるようなグロい写真は無いのだけど、戦争の悲惨さは痛いほど伝わってくる。

    特に印象的だったのは、
    特攻2時間前なのに仲間と笑顔で写っていたり、
    アメリカ兵が原爆を落とす前日に、笑顔で戦闘機の前に立ち記念撮影していたり。
    戦争の中の笑顔って、なんか切ない。

    あとはやっぱり、戦争直後の、上裸の日本兵。
    あれは強烈すぎた。
    ろくに食べていなくてどうして最後まで戦えたんだろう。

    度重なる空襲で日本中が焼け野原になり、
    毎日何百人も何千人も亡くなっていってるのに、
    原爆であれほどの犠牲が出るまで
    なぜ戦争をやめられなかったのだろう。

    だけどあんなにひどい時代の中でも、
    強くたくましく明るく生きることを忘れなかった人々の姿も知ることができた。

    これが、たった75年前のことだなんて、本当に信じられない。
    信じられないけれど、このカラー化された写真たちによって【実際にあった現実のこと】になった。

    これもひとつの立派な平和のための活動だと思う。
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    投稿日:2020.09.09

  • かりんとうさぎ

    かりんとうさぎ

    カラー化されただけで、こんなに現実味を帯びて感じられるのですね。
    白黒写真だとどこか作り物のような、遠い時代の出来事のように感じていましたが、、

    そこには確かに人々の営みがあったのですね。

    自分と変わらない人たちが、戦争の辛い時代を生き抜いたこと。
    きちんと知ることだけでも意味があると思います。
    続きを読む

    投稿日:2020.09.06

  • ニャーマネコトリック教 教祖代理

    ニャーマネコトリック教 教祖代理

     太平洋戦争と戦前。それは常に抑圧され、常に命の危機にされた時代というイメージがあった。時々見るテレビでその時代を生きていた人からは、”いや、そんなことはなかったよ”という話も聞くのだが、どうしても暗いイメージが否めなかった。技術の問題だったのか、目にする当時の写真、動画とも全部モノクロで、かつ画面の暗いものが殆どだったため、余計に暗いイメージがぬぐえなかった。

     本書はAiそして当時の記録から、戦前・戦中の様々な写真に色を付けて当時の様子を再現した写真集だ。暗い、古い写真は見事に現実感を帯びた美しいものに生まれ変わっている。物資欠乏で貧しかっただろうが、明るくたくましく過ごす市民たち。古い兵器の写真もまるで今そこにあるかのように見える。真珠湾攻撃や爆発、原子爆弾の写真など、伝わってくる迫力も悲惨さも全然異なってくる。本書の最後の写真は、終戦直後に焦土となった広島の街を、建物の屋上から若いカップルが見下ろす写真。これもカラーになると、女性の明るい表情が見え、悲惨さとともに明るい未来も見える写真になっている。

     80年近く前のはるか昔の出来事・・・のはずが、ついこの前の出来事のように、心に有機的に響いてくる。
    続きを読む

    投稿日:2020.09.04

  • ハマダ

    ハマダ

    モノクロ写真は歴史、それがカラー化されただけで
    一気にリアルに感じられるんですよね。
    もちろん今見ても
    「一昔前の何処かのアジア諸国の写真かなあ?」的な風景もありますが
    70年以上前の風景で現在の我々とは社会、生活が違いすぎる。
    それでもやっぱり我々の昔の風景なんだとしっかり思える。

    はじめにあるように「カラー化によって、白黒の世界で「凍りついて」いた過去の時が「流れ」はじめ、遠いむかしの戦争が、いまの日常と地続きになります」
    その通り!モノクロ写真、モノクロ映像・映画なんて普通は見ないものね。
    このカラー化にはものすごい意義があると思います。
    続きを読む

    投稿日:2020.08.30

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