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末木文美士 / 岩波新書 (25件のレビュー)
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いまいち@tkkt
日本の宗教史が詳しくかかれており、どのような形をえて、現在の日本のかたちなったのかが良くわかる本です。浅く広く宗教史を書いている感じで勉強になりました。
投稿日:2024.04.07
seiyan36
著者、末木文美士さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。 ---引用開始 末木 文美士(すえき ふみひこ、1949年9月6日 - )は、日本の仏教学者。国際日本…文化研究センター名誉教授、総合研究大学院大学(総研大)名誉教授、東京大学名誉教授。専攻は仏教学、日本仏教を中心とした日本思想史・宗教史。田村芳朗の弟子の一人。 ---引用終了 で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 『記・紀』にみる神々の記述には仏教が影を落とし、中世には神仏習合から独特な神話が生まれる。近世におけるキリスト教との出会い、国家と個の葛藤する近代を経て、現代新宗教の出現に至るまでを、精神の“古層”が形成され、「発見」されるダイナミックな過程としてとらえ、世俗倫理、権力との関係をも視野に入れた、大胆な通史の試み。 ---引用終了続きを読む
投稿日:2023.12.19
馬場豊
最初と最後が面白かった。丸山眞男の提唱した古層論にたいして、どのように捉えるべきなのか。古層とは、一環的なものじゃなくて、それ自体が歴史的に形成されてきたもの。 イザナミイザナギの時代の話から創価学…会まで分かりやすく説明されてる。 鎌倉仏教とかキリシタンの話は眠かったけど、大学受験の内容を復習出来てなかなか面白かった。 続きを読む
投稿日:2023.10.11
bosch
日本の宗教の発生より現在までを俯瞰して描く。 筆者の広範で詳細な知識にはただただ驚くばかりだが、宗教史どころか日本史の素養もない私から見ると、分からない表現や説明も多かった。 もう少し、ざっくりと各宗…派の流れが分かればよかったのだが…。続きを読む
投稿日:2023.10.07
y-mitsu
表層に現れず私たちに蓄積されているもの。これらを「古層」というキーワードに当てはめ、日本宗教史を解説。筆者の立場は、日本古来の「古層」は存在ぜず(解明されておらず)、歴史的に作られたものだとする。確か…に、古事記や日本書紀が書かれたのは天武朝以降のことであり、それ以前の文字史料はないのだから、その通りだろう。 続いて中世以降の仏教と神道における複雑な関係性、近世以降におけるキリスト教の伝来の影響や仏、神、儒の関係など解説。近世後期には、国学において復古神道の流れから仏教以前の日本の「古層」を探る運動が大きく展開した。近代になり明治政府は国家神道の体制を整えるに至るが、江戸後期から展開したこの流れは仏教以前から存在した日本本来の「古層」ではなく、つくられた「古層」であることを指摘する。戦後は国家神道が解体されたが、それ以降大量に現れた新興宗教乱立の動きを筆者は「宗教のラッシュアワー」と呼んでいる。 上記のように日本宗教史のエッセンスを、「古層」というキーワードをとおして概観できる。日本人古来の「古層」はこの先解明されないのだろうか、と思う一方、この多様な変遷そのものが私たちの「古層」と呼べるものなのだろうか、と考える。安易な右派的言辞にも注意を要することに気付かされる。続きを読む
投稿日:2023.08.30
マツケンサン婆
神道だけでなくその他の日本で信仰されたり影響を与えた宗教の歴史をざっとさらっており、しかし新書の丁度読みやすい分量であった。末尾の現代宗教の言及から、日本人が宗教に耽溺していることを危険とし、少なくと…も良くは思わないという風潮から現代日本人は曖昧な信仰心を抱き、それが俗に言う日本人の無宗教的思想の根幹にあるのではないかと考えた。今回の読書で自身の日本史基礎的知識の欠乏が顕著となったため、次は日本史の基礎的知識を仕入れたい。続きを読む
投稿日:2023.06.19
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