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フランシス・ハーディング, 児玉敦子 / 東京創元社 (12件のレビュー)
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総合評価:
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makiko
「嘘の木」が面白かったので、引き続きフランシス・ハーディングの小説を読んでみた。今回の小説はミステリではなく、ゴシックファンタジーと言うべきか。よくこんな設定が思いつくなあ。舞台は17世紀の英国、ピュ…ーリタン革命が起こった内乱の最中、死者の霊を取り込む事ができる一族の末端に生まれた少女の生き様を描いたもの。ほとんど知らないチャールズ1世の統治時代、wikiでちょっと調べてみたり。前回の小説と同様、たくましく、真っ直ぐな少女メイクピースが良い。児童文学というカテゴリだが、ホラーな箇所もたくさんあって、私が児童であった時にこの小説を読んだら、トラウマになりそうだ。特に、死に間際の霊の移動が怖い。にも関わらず、絶体絶命な事態に負けじと立ち向かうメイクピースに引き込まれて読んでしまった。正直、好みではなかったけど面白かったです。続きを読む
投稿日:2023.08.28
mitasayu
2022.8 イギリスは熊が好き(笑) 始めの1/3までは遅々として進まなかったけれどそこから先はスビード感もあって面白かった。
投稿日:2022.08.11
しょー
面白かった!! めちゃくちゃドキドキソワソワした。 メイクピースが、クマに話しかけてる場面がありありと見えてとってものめり込んでしまった。 最後まで怒涛の【どーなるんやろ】が続いて止まらんかった。 幽…霊に取り憑かれることが出来る…ほんまに凄いシチュエーションやのに、違和感も無く読み進めれることに感動。 ハーディングさんと児玉さんの本をもっと読んでみたい!!続きを読む
投稿日:2021.12.23
wwords
主人公のメイクピース。貧しい庶民の少女ながら、勇敢で意志が強くて前向きで、ぐんぐん成長していく様子が魅力的。母、兄、もらわれた先の家政婦、味方も敵も立体的に描かれているから展開が読めなくてワクワクしま…した。海外の歴史的な内戦を庶民の目線から見られたのもよかった。続きを読む
投稿日:2021.06.18
myjstyle
メイクピースという女の子の10才から15才までの冒険・成長物語。旧家の血を引くヒロインは魂を支配されるというオカルト的な因襲から逃れるため、知恵を絞って城を抜け出しますが、城の外でも社会は激動の時を迎…えていました。戦火を駆け抜け、追手を退け、幸せを手に入れることができるのか。 舞台は1638~1643年の英国。広義の清教徒革命(1639~1660)の前期にあたります。大航海時代の影響でインフレが進み、地租収入に頼る王室の財政は逼迫。チャールズ1世治下の英国も同様ですが、議会の反対で予算が取れず、また、チャールズのKYや王権を制限したい議会の思惑が交錯し、生じた王党派vs議会派の対立は、ピューリタリズムの影響を受けた民衆を巻き込む内乱状態になります。この時代背景を頭に入れて読みます。 魂に別人格を入れてキャラ変したり、自分の内面で対話したりするのは趣向ですね。なかなかのアドベンチャーで面白いのですが、前作「嘘の木」には、加えて、「宗教vs科学」という対立軸があり物語の深みがありました。欲を言えば、もう一工夫欲しかったという気がします。続きを読む
投稿日:2021.03.03
bonniejackdaw
このレビューはネタバレを含みます
イギリスの児童文学は歴史ものの宝庫。これは清教徒革命の時代を背景にした幻想もの。一族の秘密にまつわる話だけれど、まあ暗くて参った。主人公の少女、たくましいよ。しかし、暗いし生理的にキモチワルイ話だった。これハッピーエンディングなの、よね? 読み終えて楽しくなる話ではないけれど、途中で読むのやめてもストレスだと思う。 最初の読み始めの段階でやめたほうが良かった。
投稿日:2020.11.02
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