【感想】結願（鶴見京介弁護士シリーズ）

面白かった。
鶴見弁護士シリーズ11作目(とのこと)
本作では、四国八十八か所のお遍路さんも絡みます。
鶴見弁護士シリーズは、そうした実在の場所含めて、語られていて、国内の景勝地に詳しくなりそう(笑)…

今回のストーリは、
ヒモのような生活を送っていた役者志望の河原が刺殺されます。
容疑者としてあがったのが、過去、河原と交際して自殺した妹の復讐と位置づけられた大峰。
大峰は犯行を否認。しかし、アリバイが証明できない。
大峰は何を隠しているのか？

鶴見は河原の過去を掘り下げていきます。
そんな中、過去、河原は恋人を毒殺した容疑がかかりながらも無罪を勝ち取っていたことが明らかに。

その当時の弁護士は無罪の神様と言われた浦松。
その浦松は現在、弁護士をやめて、四国でお遍路で八十八か所を歩きで回っていました。
浦松はなぜ、弁護士をやめたのか？

鶴見が当時の事件の関係者から話を聞き出すことで明らかになる河村の過去。
そして、今回の事件の真相。

といった展開です。

今回も、鶴見の粘り強い調査によって、真実が明らかになっていきます。
しかし、今回の真実はちょっと哀しい。

こんなクズ(河原)の為に様々な人が悲しい目にあっています。

お勧めです。続きを読む

結婚詐欺、ヒモ状態の男が、無罪の神様と、呼ばれるほどの弁護士をも、言葉上手に騙して、無罪を勝ち取った。
そんな男が、殺された。
しかし、そのヒモ状態の男の影で、自殺した女性がいて、その兄が、容疑者に・…・・

無罪の神様と呼ばれた弁護士は、冤罪事件をいつも解決していた浦松達治であるが、菅笠、白衣、鉄鋼脚絆、輪袈裟、左手に念珠、右手に金剛杖、「南無大師遍照金剛」の文字を背にして、弁護士を辞め　お遍路へ。

鶴見京介は、偶然にも、その浦松氏を鳴門市で、見かけるのであるが・・・・

ヒモ男は、浦松氏をも、恐喝していた事が、最後の方で段々わかって来る。
妻をも亡くし、弁護士への気力も失った男は、八十八か所の結願でなく、足摺岬の三十八番札所の場所で自殺することで結願の予定であった。

鶴見が、5年前の事件から物証と証言から、死者の犯罪を暴き、生きている被疑者を免罪から救出することが、出来た。
しかし、なんとも言えないような結末である。

助けたいと思って弁護して、無罪男が、牙をむいて、そのために、尽くした女性は、弄ばれて殺され、弁護士は、欺かれ有能な弁護士の職も放棄し、死へとベクトルへと向いていくなんて、、、、、時計を戻したい気分いなった本であった。続きを読む

男女問わず人からお金を巻き上げる人はろくでもない人間。。

役者志望の二枚目女性に甘い言葉をかけ女性から金を貢がせるヒモ男が殺された
殺されても当然のヒモ男は言葉運びがうまい！時に弁護士さえも騙される…

妹を殺された兄が逆恨みでヒモ男を殺した、その弁護を依頼された京介
ヒモ男を殺したのは「兄」ではなく別にいる！と

その男は一体誰？

追伸
お遍路をそのような使い方されては困る！

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