【感想】金正恩の機密ファイル(小学館新書)

城内康伸 / 小学館新書
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 山葵

    山葵

    新聞記者である著者が中国で北朝鮮人と接触して得た情報や、手に入れた大量の北朝鮮文書を通して「北朝鮮の実情」と解き明かす。

    紹介された文書は、人民の取り締まりに関する検察文書や、住宅のない軍官のリスト、金正恩の指示に至るまで幅広い。それと合わせ、「講演会」(全住民が半強制的に出席する勉強会のようなもの)での音声データの内容にも触れられており、北朝鮮が住民に対してどのような「教育」を行っているのか、また世界情勢をどのように解説しているのかという情報の一端に触れることができる。
    公開されている北朝鮮の文書と合わせて、こうした「機密文書」を読むことで、北朝鮮が何を隠そうとしているのか、何を偽っているのかが見えてくる。

    文章は読みやすく、面白いが、多少内容がマニアックでもあるため、北朝鮮のことをある程度知っている人にこそおすすめしたい一冊である。

    著者が中国で取材妨害に遭うエピソードや、北朝鮮の情報提供者に様々な(そして高価な)「見返り」を求められて困る話などを読むと、ヒューミントの困難さやその苦労に頭が下がる思いである。
    続きを読む

    投稿日:2021.03.17

  • マルジ=ナ(タ)ーリア

    マルジ=ナ(タ)ーリア

     報告文書が基本的に硬派な言葉が多い印象。

     「彼の国」の生粋の真面目さを知りたい方にはオススメ。

    投稿日:2021.01.22

  • みかみ

    みかみ

    東京新聞の記者が北京特派員時代に入手した北朝鮮の機密情報を集めた新書。時期や内容もばらばらで体系的に語られている本ではないが、記者がヒューミントで得た生の情報という点で北朝鮮のリアルな実情がわかる貴重な本。続きを読む

    投稿日:2021.01.01

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