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門司柿家, toi8 / アース・スターノベル (2件のレビュー)
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goya626
パーシヴァルと大地のヘソの底に入っていく。そんな活動のうちに帝都へ行ってエルフのサティを探すことになる。贋物の皇太子ベンジャミン、灰色のローブの男シュバイツ、処刑人ヘクターたちの企みに抵抗するサティを…アンジェリンが発見するが、サティはアンジェリンやベルグリフ、パーシヴァルたちの協力を拒否する。とうとう悪玉たちとの対決が迫ってくるようだ。戦況は不利のようだが、何とかなるんだろうね。次巻、期待!続きを読む
投稿日:2023.09.04
clamamus
このレビューはネタバレを含みます
運命が交錯する帝都ローデシア編、その前編が描かれた8巻である。 旧友との再会を目指した旅も大詰めを迎え、パーシヴァルとの関係修復に成功して後はエルフのサティを残すのみ。 ただ、その目指す先には帝都に渦巻く陰謀の影が見えている、といった物語である。 これまでの物語が一つに繋がってくる、作中の表現を用いれば「事象流」のさなかなればこそ、これまでのような一巻完結とはならず。 帝都ローデシアで難敵に立ち向かってきたサティを助ける物語の、その結末は次巻に譲っている。 巻末にあるように >冒険が、始まろうとしている。(P.297) このシリーズ最大の冒険が始まるところでこの巻はクローズされている次第だ。 というわけで、一巻単体での評価がちょっと難しい巻である。 この作品らしい丁寧な描写で一方ならぬ各々の心の動きが描かれている点は魅力的。 一方で、ソロモンの遺産を付け狙う一味との対決は緒戦に終わっていて、まだまだ盛り上がりはそこそこである。 また、読後感を重視して書き下ろしが省かれているのも、評価が分かれるところだろう。 書籍版の魅力としては減退している感は否めない。 (なお、初回版限定特典は「お父さんかく語りき」という題で今回も封入されている。 作中でも語られている、おっさん三人が集まって駄弁り、ベルがアンジェの思い出話を語る掌編である) というわけで、私的には星四つ程度、次巻への期待を加味して星四つ半相当と評価している。 地味だが、冒頭の小鬼剣士との対決が改訂されている点など、書籍版でちょっとしたサービスなどもあるし、読後感も決して悪くない。 あくまで間の巻として評価した結果である点は付記しておきたい。
投稿日:2021.05.20
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