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新樫樹, 甲斐千鶴 / 集英社オレンジ文庫 (5件のレビュー)
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総合評価:
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ゆふぃ
このレビューはネタバレを含みます
実乃里ちゃんへの大人たちの接し方が本当にあたたかくて、辛い思いをしてる全ての子どもに、こんな居場所があればいいのに、と思った。万結と和樹の関わり方もほっこり。日葵ちゃんにとっても、万結は魔法使いになれたんじゃないかな。短い時間だったけど、あの子にとっても何か救いになっていたらいいな。
投稿日:2021.07.12
まころん
人のウソがわかってしまい、誰も信じられない万結。 『准教授・高槻彰良の推察』の深町くんを思い出しちゃいましたが。 このお話だと別にこの設定いらないんじゃないかなぁ… 信じていたお友だちに裏切られて、…誰も信じられない、のほうが自然。ミステリーではないのですから。 続きを読む
投稿日:2021.06.25
lovenovels
嘘にも色々あるけれど、それが全て分かってしまう辛さは想像できない。それでも、その力を持ってしまったことを否定せずに受け入れてくれた人たちがいたのは、万結にとって大きかったと思う。そうでなければ、乗り越…えるのは更に大変だっただろうから。そんな万結だから、実乃里や和樹の辛さを感じ取れて、力になりたい。と思えたのかも。と考えると、その「厄介な力」も無駄ではなかったのかも。辛い経験を乗り越えるには、優しい人たちとの交流が力になるということを実感できる本だった。続きを読む
投稿日:2021.01.24
mikan
p83 ほとんどの人はみんな、自分が正しい事を疑わないの p99 いつの時代も、1番優しいものが1番傷つく。 p108 人は誰でも良かれと思って 望まれる前に余計なことをしてしまう。それを正しいと信じ…て。 その正しさが受け入れられない時、怒りや悲しみを感じるのだろう。 本当の思いやりには忍耐がいるものだ。 p118 人は自分の想像力でしか他人を理解できない。 私自身が悩んでいた事をスーッと浄化してくれるような言葉とハーブ、、 常に持っていたいと思える本でした続きを読む
投稿日:2020.05.15
いこ
人の痛みを自分の痛みのように感じられる姪御ちゃんが少しでも生きやすい世界になってほしいなと願ってやまない。 心を閉ざしていたこの子が段々心を開いていく過程が愛おしい。 その心を閉ざす原因になった事件は酷いけれども。 毒親にして毒子あり。 あんな親にはなりたくないものだ。 と言いつつも、劇的には世界は変わらない。 姪御ちゃんの件もそうだが、主人公と先生との関係性もそう。 この二人の関係性はこの先どうなるのか、どうとでも取れる形で物語は終わる。 果たして、主人公は過去の恋愛のように彼に拒絶されてしまうのか。 それとも、受け入れてくれるのか。 初読時はすっきりしない終わり方だなと多少不満を覚えたけれど、今にして思うと終わりを濁した方がこの世界観には合っているのかもしれない。 自分のためにではなく、他人のために魔法を使う魔法使いの修行は、まだまだ始まったばかりなのだから。
投稿日:2020.04.12
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