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増田俊也 / 新潮文庫 (7件のレビュー)
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総合評価:
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bb95
通常の物差しでは、熱い青春小説の秀作だと思われるが、同じ作者の七帝柔道記が凄すぎるため、なんだか物足りないのである…
投稿日:2021.12.26
tsukasa26
気障男 獅子身中の虫 狸小路の西のはずれか… 砂を撒かれたら一発で倒産だ 金玉コース 本田勝一が若い頃いつも寝転がって本を読んでいた伝説のソファだ その人達への蔑称が「工場上がり」だった 空手の秋場あ…きば 朝毎読が北海道に上陸する前は道新とタイムスの部数は今ほど大きく離れてなかったらしいんだ 文章を書く腕力みたいなもの 白系ロシアのクウォーターなんだよ だから瞳が透き通ったグレイなのだ スタルヒン 大鵬 俺もアイヌと和人のハーフなんだ 知里幸恵ちりゆきえ くでん口伝だけでユーカラっていう叙事詩を代々若い者達に伝えていた とくとう禿頭 会社と手を携えるか 社員はずっと相克に苦しまなきゃいけない 校閲 君は商社マンのお父さんに伍したいだけで 美香保公園 ナナカマド アイヌ神謡集 活字→克司 かんかい感懐 千秋庵の山親爺 エゾチッチゼミ 地下から夕刊を刷る輪転機の音が響き始めていた続きを読む
投稿日:2020.07.29
らんぼう+
1990年本命ではなっかた北海タイムズに取り敢えずは 入社する事とした野々村。 2週間の研修の後、整理部に配属されることになる。 そこは、煙草の煙とパワハラの蔓延したタコ部屋の様な所だった。 いくら…何でもやり過ぎ感満載のパワハラ状態に読み進めるのが気分が悪くなる程。 しかし、こんな状態でこの後一体どうなる?の思いを抱いて読み進めてしまった。 権藤のある決断から野々村は自分でも思いもよらない言葉を発する。 「僕に…僕に整理の技術を教えてくれませんか…」 そこから一気に物語は進み始める。続きを読む
投稿日:2020.04.18
nyankoteacher
『七帝柔道記』と同じく主人公の息苦しい熱感情がずうっと最後まで続くので 、こういうのが好きな人にはお勧め。読んでてカタルシスにはなるでしょう。新聞づくり・・「整理」(編集、紙面ぎめ)というのは確かに面…白そうだし、見出しづけの訓練はロジカルシンキングのマストアイテムでもあるでしょう。続きを読む
投稿日:2020.03.20
バス好きな読書虫
著者初読み。 「120%お仕事小説」の帯に惹かれ、手に取った一冊。 舞台は平成になったばかりの北海道のローカル紙「北海タイムス」。解説によれば、実在した新聞社なのだそう。 そこに新卒で入社した野々村の…成長を描いた作品。 他の方のレビューにもあったが、何故、今この時期に平成初期の新聞社を舞台にした、ブラック中もブラックな会社の小説なのだろう?とその疑問が真っ先に浮かぶ。 平成になったばかりの時代はバブル期でもあったが、実際に新卒の給料なんて、たかが知れたもの。それでも働く昭和の意地のようなものがあった時代だと思う。 そこに不満たらたらで働く野々村の姿は、ゆとり世代にしか思えず、読んでいて、違和感といら立ちが先立つ。 野々村の中の何が「自分こそが取材記者」「お金がなくてもタクシー通勤をやめられない」に結びつくのかも謎。 気持ちを入れ直すまでが長いし、ブラックな職場環境に救いもない。 ネット時代の現世に「昔は良かった」と言うことだけを伝えたかったのだろうか? 他の作品を読んでいないからなのか、作家さんの良さも分からず… 権藤の話がとっても魅力的だっただけに、そこに行きつくまでの過程がとても残念。続きを読む
投稿日:2020.01.08
tsubame8033
周りの環境は一切変わらずとも自らの志のもち方ひとつで良くも悪くもなる。 本書で描かれるような労働者の志を当てにした企業経営が成り立たないことは、今の日本社会を見れば明らかである。 経営者は北海タイ…ムスを決して参考にしてはならないが、労働者は野々村巡洋から見習うことがあるだろう。続きを読む
投稿日:2020.01.02
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