【感想】眠れなくなるほど面白い 図解 建築の話

スタジオワーク / 日本文芸社
(7件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ユージ

    ユージ

    建物を見る目が変わる。文化や歴史が様式や工法を作り上げてきたことがよくわかる。寺院や神社のところが興味深かった。図と文のバランスが私にとってちょうどよかった。手書き調のイラストがステキ。ダイジェスト的に書いてくれてあるので建築を学んだことがある人からすると薄いかもしれない。続きを読む

    投稿日:2024.01.05

  • オポッサム

    オポッサム

    まあまあ
    何個か面白いものもあった
    日本は狭い部屋で生活するために畳む文化がある
    畳の寸法で、京間や中京間は畳割りという、畳を規格化して家を作ることで襖や障子も規格化され、使い回しがしやすくなる一方で、江戸間では柱割りという、柱間を基準とした家を作ることで施工が楽で早くでき、火事の多い江戸に適していた
    お寺の仏の上の天井図は正座してお辞儀して下から見上げた時に見えるようになっている
    伽藍の配置も時代と共に変わっていき、案外俗だなぁとおもったり
    回遊式庭園の「遊」は庭の名所旧跡を模した景色を見て和歌を読むなどの教養を楽しむ、という意味
    城が山から平地に降りたのは兵器の進化とそれにともなう城下町の経済の必要性である、そして城の形も変わっていった
    昔の民家は庭や樹木による家の周囲の温度差で微風を発生させて快適さを作っていた
    地名について、「ツク」「ウメ」は埋立地、「イケ」「クボ」「ヤ」は谷間、「ハギ」「ハケ」「アザ」は尾根に多くつけられていて、水害、軟弱地盤、地崩れなどのリスクがある
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    投稿日:2023.04.20

  • HY

    HY

    「うだつが上がらない」は建築から生まれた言葉。
    「卯建」=建物の妻(つま=切妻(きりづま)などの屋根の側面の、三角形の壁面)にある梁(はり=柱の上にはり渡し、屋根を支えるための横木)の上に立て、棟木を受ける短い柱

    うだつを設置するのには費用がかかるため、うだつの上がっている家=成功というイメージが浸透した。
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    投稿日:2023.01.22

  • Ryo Watanabe

    Ryo Watanabe

    ・屋根の形は、風と雨で決まる。
    ・縄だるみ曲線 日本の曲線は直線から生まれた
     力の入れ加減をかえれば様々な曲線が描け、たわまなせなければ直線になる。
    ・建物は住み続けることで完成していく 竣工
    ・平安寝殿造:建具が少なく、調度が非常に豊か
     鎌倉書院造:調度が少なく、建具が増える
           部屋の区切りは壁ではなく、襖や障子戸など建具。座敷飾り、天井と畳のある部屋の並び、玄関の存在
    ・土間 +50㌢ 板の間 +3㌢ 畳の間 それぞれで高さが異なる。この僅かな差が目上と目下という身分差を示す。土間のカマドに祀られるのは荒神や竈神、洗い場や井戸は水神でした。これらは由来の明瞭でない土俗的な神々。神棚は板の間の高い位置、畳の間の低い位置に仏壇。
    このように床の段差という些細な部分にも、人と人、そして神と人とのコミュニケーションが読み取れる。

    ・お盆やお膳の幅が36㌢なのはなぜ?
    腰幅36㌢ 腰で持つことができ、楽に運搬できるため。在来線の座席幅
    肩幅45㌢ 新幹線の座席幅
    二人がすれ違うためには90㌢必要。

    ・手からうまれたピタゴラスの定理と食器の幅
    親指長さ7㌢ 人差し指13㌢ 
    湯呑みΦ7.5㌢ 
    汁椀Φ12㌢ 両手で持つため

    ・世界をあっと言わせた代々木の屋内外競技場
    モダニズム建築 × 日本の伝統美 
    縄だるみ曲線 
    香川県庁舎は、清水寺の舞台を支える懸造のイメージ

    ・おじきをして見上げると仏界が見えてくる
    お堂で正座して拝むのは、仏に会うための所作


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    投稿日:2022.07.02

  • so---1

    so---1

    このレビューはネタバレを含みます

    眠れなくなるほど面白い建築の話

    ■建物は住み続ける事で完成していく
    ・建築物は完成ではなく「竣工」
    ・建築工事が終わったという意味だが、完成ではない
    ・岐阜県の吉島家住宅の梁・縁板の光沢→長年住む人がからぶきしたことで現在の飴色の光沢
    ・つくり手とつかい手の時間をかけたつながりが「わびさび」を生む
    ・「竣工」という言葉には、変化を楽しみ、時間をかけて完成させる文化がある

    ■日本は1つの部屋で暮らす
    ・日本では部屋の名前を機能ではなく広さで呼ぶ(6畳間・8畳間)
     家具を「畳む」事で、収納し、状況に応じて空間を変化させる
    ・西欧は部屋の機能を固定する。

    ■西欧と日本では曲線が違う
    ・縄だるみ曲線はヨーロッパでは見られない。
    ・コンパスではなく、「たわみ尺」と呼ばれるうすく長い板をたわませて曲線を描く
    ・石垣・花頭窓・茅葺屋根・しめ縄・日本刀の反り

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    投稿日:2021.12.12

  • こうへい

    こうへい

    大人の雑学本としては勿論、中学生位が今後の進路を考える上で建築の取っ掛かりをつけるのにもいいのではないか。一つのテーマ毎に文章の説明が1ページと図解が1ページで読みやすい。

    農家の作りには感心させられた。購入時の期待以上の内容だった。

    セブンイレブン浜松駅南店にて購入。
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    投稿日:2021.08.23

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