【感想】冬雷

遠田潤子 / 創元推理文庫
(34件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
7
15
9
0
1

ブクログレビュー

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  • いくほ

    いくほ

    因習村といえばそうかもしれない。いま巷で話題だし。私はそれに詳しくないけど。
    普通の人間にはそこまで馴染みがなく、だからどこかファンタジーに見てたものが、終盤畳み掛けるにつれ「ここまでとは」という気持ちになるのが、ファンタジーを越えられたような感覚になってよかった。
    ファンタジーが過ぎるとどこか身を引くような気持ちになるのだけど、代助は始終正しくあろうとし聡く、聡くあろうとするだけの人間だった。彼を囲むものと彼自身の生々しさとのギャップが面白さの一つだと思う。
    ミステリー部分も面白かったし、人間関係も非常に満足で終えられた。自分勝手な人間がいるし真っ当なふりして許されざる事を宣う人間もいるけど、そこへわざわざスポット当てて読んでる私たちを執拗に苦しめようとはしないし。まあ。


    ***


    単行本から文庫本で代助への救いが加筆されたんですか?単行本…鬼畜…?
    続きを読む

    投稿日:2024.01.31

  • ハルめめ

    ハルめめ

    重かったなぁ。閉鎖的でしがらみや伝統が人々をがんじがらめにする。子供もその風習などに飲み込まれていってしまう。とても切ないお話でした。最後は少し希望があるのかな、代助と真琴には自分たちの人生を歩んで欲しい。続きを読む

    投稿日:2023.10.24

  • masajichan

    masajichan

    大阪で鷹匠として働く夏目代助。ある日彼の元に訃報が届く。12年前に行方不明になった幼い義弟・翔一郎が、遺体で発見されたと。孤児だった代助は、日本海沿いの魚ノ宮町の名家・千田家の跡継ぎとして引き取られた。初めての家族や、千田家と共に町を守る鷹櫛神社の巫女・真琴という恋人ができ、幸せに暮らしていた。しかし義弟の失踪が原因で、家族に拒絶され、真琴と引き裂かれ、町を出て行くことになったのだ。葬儀に出ようと故郷に戻った代助は、町の人々の冷たい仕打ちに耐えながら、事件の真相を探るが……。第1回未来屋小説大賞を受賞した、長編ミステリ!

    町人がよってたかって冤罪でっち上げはあかんだろう。
    続きを読む

    投稿日:2023.08.14

  • tsucchy

    tsucchy

    鷹にまつわる伝説が残る日本海に面した町の名家に養子にもらわれて来た男の子が、因習に囚われた町に翻弄される。
    ただ因習と言い訳しながら、他人を陥れても自分の利益を図るだけ。そして結局は、伝説をなぞるように町が壊れてしまう。続きを読む

    投稿日:2023.05.28

  • プッチ

    プッチ

    昔の因習が残る港町が舞台というだけでおどろおどろしい設定だが、作者が描く暗くてどんよりした空気が全編に広がる。そんなに背負い込まなくてもいいのにと思いながらも抜け出せない、振り切れない人々の心情が哀しい。ちょっと強引なストーリー展開もあるが終章でほっとする話に纏まったのは悪くない。続きを読む

    投稿日:2023.01.24

  • 1692747番目の読書家

    1692747番目の読書家

    昼ドラ、メロドラマ 的な要素が強すぎて私には合わなかった。ドロドロした人間関係が嫌いじゃない人なら星3くらいはいきそうなテンポの良さ。

    投稿日:2022.07.12

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