【感想】幸福の科学との訣別 私の父は大川隆法だった

宏洋 / 文春e-book
(12件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • あじの開き

    あじの開き

    強烈な親に挟まれて育ったのに早い段階で異常性に気づいているのがすごい。読みやすくて良かった。YouTubeで本人を知っていたので口が達者なのが活字でも伝わってきた。

    投稿日:2024.03.05

  • daiyuuki24

    daiyuuki24

    リビングで〝神様”は言った。「バカ波動を出すな!」

    〈小学校に入る前から、幸福の科学の教義を教えられました。父や母から直接レクチャーを受けることはほとんどなく、教団の職員が家庭教師についていました
    そして「世の中の一般的な考えは、基本的に間違っている。齟齬があった場合は、我々が正しい。世の中の人が言うことを信じてはいけない」と常々言い聞かされました。(中略)
    教祖であり神様である人の家に生まれるということが、どんなに奇妙か。この本では、実際に私が経験した日常を綴っていきたいと思います。〉(本文より)

    監視カメラつきの勉強部屋、秘書の体罰、防弾ガラスつきの車、中学受験に失敗して後継者失格に。幸福の化学教祖・大川隆法の長男として生まれながら外界に生きる道を選んだ青年・宏洋がすべてを告白した。
    幼い頃から、教団職員から幸福の化学の教義を教え込まれ、「幸福の化学の教義と世の中の常識がぶつかった時は、世の中の常識が間違えていると思え。世の中の常識は基本的に間違っている」と叩き込まれた。例えば、「進化論は悪魔の教えだ。ダーウィンは輪廻転生を否定したせいで無間地獄に堕ちた」というように。
    そのせいで宏洋は、小学生の頃から友達と話が合わず苦労した。
    信者からの布施は、大川隆法が説法の時に身につけるスーツや袈裟や時計などに費やされるが、オーダーメイドで1回しか着けない。私的浪費と非難されると、「説法で身につけるから公費だ」と強引な弁解をする。
    教団職員で1番高給なのは、教祖の秘書だが部署を移動しても給料は下げられない。秘書になるには、独身女性であること、30歳までであることが条件。
    仕事は、教祖が散歩など外出する時のお供や食事相手。教祖から秘書には度々アクセサリーなどプレゼントがあるが、費用は信者からの布施である。
    幸福の化学が信者を集めた1つが霊言だが、アドリブで教祖が思いつきを話すため、事前に下ろす人物の情報を調べて頭に叩き込んでいないと、民主党政権時代に野田総理の公開霊言をした際に公開霊言の直前のニュースで野田総理が「解散総選挙をする」と発表したのに、「解散総選挙はしない」と公開霊言で断言してしまい、会場が騒然となった。
    霊言での細かな史実や事実の齟齬や間違いは米本和広氏の「大川隆法の霊言」に詳しいが、ほとんどの人は相手にしない。だが、手塚治虫の関係者やDAIGOの事務所やアグネス・チョウは、クレームをつけた。
    幸福の化学の運営費を圧迫しているのは、映画制作費などの芸能部門、選挙で全敗の幸福実現党の活動費。信者が前売り券を束で支部から買い、同じ映画を映画館を回って見る「ぐるぐる回転菩薩」をして週末興行ランキングで上位に押し上げることは出来ても、批評も利益も良くないので映画制作も少なくなっている。大川隆法の「日本の総理大臣になる」野望を実現するための政党であるため幸福実現党の活動は辞められない。
    職員のランクは、教祖が見えた「過去世」で決められるが、教祖の気分次第で上がり下がりが著しい。
    大川隆法の離婚した妻は、愛の女神アフロディーテから狐の化身に格下げされ、三男の裕太も離婚が原因で、宏洋も隆法に諫言して格下げされた。
    幸福の化学が、文部科学省と「幸福の化学大学」認可のために起こしたトラブル、幸福の化学大学に文部科学省の認可がおりなかったために起きた殺人事件、宏洋が幸福の化学を脱会することになったきっかけの「清水富美加結婚強制トラブル」の真相、幸福の化学の後継者問題まで、教団職員の経験がある元後継者ならではの踏み込んだ内容で、幸福の化学というカルト教団について知るには最適な暴露本。
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    投稿日:2022.12.13

  • みっきー

    みっきー

    内部から、おまけに息子からの視点で描かれてたのは興味深かった。内情はさておき、信者の方々には是非読んで感想、反論を聞かせて欲しいかな。匿名でもいいから、お願いしたい


    一時世間を騒がせた、清水さんのエピソードは、まぁそんなもんか、と(作者の主観なんで、鵜呑みにはしないですが)

    1時間ちょいで読み終わる内容なんで、図書館で小一時間時間潰しにおすすめ
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    投稿日:2022.09.09

  • ともひで

    ともひで

    教祖を内側から語る本は面白い。
    結局、教祖たるものも自己顕示欲にまみれた一人の人間。

    こういうカルト教祖の自己顕示欲が異常と捉えるより、生まれ持った教祖力に違いがあっただけで、誰もがおぞましい欲を内に秘めていると解釈した方が自然だと思う。自分がこのルートを歩んでいても不思議じゃない。むしろ親近感すら覚える。続きを読む

    投稿日:2022.07.29

  • ワサキ

    ワサキ

    おもしろい。家族からみると父親は大川隆法を「演じている」のでしょうね。
    兄弟間の確執とか、なかなか外に出てこないのでここで書かれたり、Youtubeで公表されると教団的には、ホント目の上のたんこぶだろうね。それもあってか、Amazonの評価は低い。いろんな工作の結果かもなとか疑ってしまう...続きを読む

    投稿日:2022.05.01

  • 小野不一

    小野不一

    教団側はかなり慌てたようで、「宏洋〈ひろし〉問題」に関する書籍を7冊も発行している。よほど都合が悪いのだろう。至高神も醜聞には弱いようだ。
    https://sessendo.blogspot.com/2022/02/blog-post_2.html続きを読む

    投稿日:2022.02.17

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