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小田嶋 隆 / 日経BP (3件のレビュー)
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総合評価:
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にら
小田嶋さんの文章が好きで、いつも楽しく読ませてもらっているが、今回は読了するのにとても時間がかかった。 「日経ビジネスオンライン」で連載されていた2015年から2019年までのコラムの中から選ばれた…原稿を集めた本書。 この5年間の日本社会のいやな空気を味わうのにはちょうどいい。今もさほど変わってはいないけれど。 twitterでの炎上を恐れつつもちゃっかりネタにして、ここまでくると彼のぼやきは一種のエンタメ。続きを読む
投稿日:2022.03.27
sagami246
小田嶋隆が、日経ビジネスの電子版に連載していたコラムを一冊の本にまとめたもの。コラムニストとしては、内田樹と並んで、この小田嶋隆は好きだ。空気を読まなずに自分の考えをきちんと書く正直さと誠実さを感じる…し、何より、ユーモラスで諧謔的な内容と文体は、それだけで面白い。 内容とは関係がないが、このコラムが日経ビジネスに連載されていたというのは、面白い。内容は、ビジネスとはほとんど関係のないものだ。 が、実は日経のビジネス「以外」の記事には意外と面白いものがある。 武智さんのサッカー記事や、大岡山通信、王座戦の観戦記、岸本葉子さんのコラム、土曜日の読書欄、B 級グルメ記事、など、面白い記事が沢山ある。言えば、「私の履歴書」もビジネスマンばかりが登場する訳でもないし、時に林真理子のなかなか色っぽい小説が連載されたりする。 誰か、そういう人選に長けた人がいるのだろう。続きを読む
投稿日:2020.11.23
宮本知明
メロドラマに感動するというのは、普段の自分より賢くなるということではなく、自分の規矩を取っ払い眠っている思い切り愚かな感情を解放させること。オペラでも義太夫でも、そこでは誰もが感情過多で、大袈裟で、身…勝手で、常に自己憐憫の虜になっている。しかも、彼らは、たやすく激発し、ことあるごとに自暴自棄に陥っている。不穏極まりない激情、ちょっとしたことで腹を切るだの死ぬだのといった直情径行が日常の中で普通に展開されているのだ。でも、この理屈では説明できない愚昧な感情の体現が、時代を超えて人の心を打ち続けてきている。距離をとり斜に構えて客観視を気取る賢しらへの強烈な警句が実に心地よかった。続きを読む
投稿日:2020.06.13
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