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三羽省吾 / 双葉文庫 (3件のレビュー)
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勇気の花
バッセンの著者の読むのは2冊目。これは6編からなる短編集。全編、話には入って行きやすかったが、面白かったのは2編目と6編目。 バッセンもそうだったけど、何かですごいやつは全然出てこない、本当に等身大の…話。でも、今思い返せばそんなに思い出せないから、あの頃、中坊時代も高校時代も、もっと真剣に毎日を、毎分毎秒を過ごせれば良かったなと、何故だかそういうことを考えさせるような話だった。続きを読む
投稿日:2022.07.04
Kazuko Ohta
建設現場の近くを通るとき、そこで働く人を見かけると、なぜかそれだけで泣きそうになることがあります。本作はその理由を教えてくれたような気がします。 三羽さんのデビュー作であり、私が彼にハマったきっかけ…でもある『太陽がイッパイいっぱい』と同じような現場から始まり、前章までの登場人物がカメオ的に出演する連作短編集。気になっていた人のその後がちらりと見え隠れ。 皆に薦めたくなるほどのインパクトはないけれど、心に焼きつけたい台詞がいっぱいある。「ちゃんと間違って、ちゃんと狂って、ちゃんと失敗しろ、馬鹿野郎」。その通り。続きを読む
投稿日:2021.02.25
iyoharuka13
世の中の本流でもなく、かといって独特な個性を持つ訳でもない。人生の道を遠回りしてるけど、止まることなく歩き続ける人々を描く連作短編集。 青春時代の時も大人になってからも、俗に言う主役タイプはほんのひと…握りの人たちである。大多数は本作に登場する人物たちの如く、社会の傍らで生活している。共感必至なことは勿論、あえてこの道を生きる彼らが勇気を与えてくれる。続きを読む
投稿日:2020.06.25
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