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キャロル・ネルソン・ダグラス, 日暮雅通 / 創元推理文庫 (3件のレビュー)
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こぼんこ
このシリーズ、アイリーンと友人になり生活を共にするようになったネルが主人公なんだけど今回はネルの昔の知人の事件に巻き込まれ、その知人はアフガニスタンでワトソンとも知り合いで…という話。アイリーンとホー…ムズとの関係性をアイリーンよりのネルから描く描写がホームズに対して辛辣でよい。今回ホームズ要素は少ないけれどホームズという人間の存在がアイリーンにおいて相当大きいのがわかるシーンもあるし、ホームズもワトソンも出てくるのが良い。物語としては山場がモリモリしてるわけでもトリックが目新しいわけでもないのでアイリーンと旦那のゴドフリーとネルとの掛け合いとネルと知人の恋についてをずっと読まされている感じ。このシリーズのアイリーンって活発で好奇心が強くて時々子供っぽくて、いわゆるホームズパスティーシュに描かれるホームズとキャラ設定が同じなんだよね。原作のアイリーンがそんな女性だったのかについては原作の描写が少ないのでわからないけれど、このくらい活発なアイリーンと共にいるゴドフリーなかなかに大変そうだよね。 原作は全8篇あるらしいけど、2から3までの翻訳に相当時間が開いたことを考えると続きの翻訳はないのかもな。ホームズが出ないと売れないということもあるのかもしれない。昨今、翻訳も相当厳しいところがあるだろうし(出版の金銭的な面で)。でも続きが読みたいところです。小説的な面白さは可もなく不可もなくの星3。続きを読む
投稿日:2024.03.25
うさぎ
すっっごく時間かかった。 まず、シリーズ物とは知らずに読み始めてしまった。 次に、まえがきからしてなんか嫌な感じ。こういう芝居がかった始め方って個人的には嫌い。 さらに情景描写がしつこすぎて話が全然進…まない。 最後に、アイリーンアドラーが主役ではなくその友人のネル⁇なる女性が中心らしい。なんだか好きになれないキャラだった。 これらのことからめちゃくちゃ時間かかり、何度も途中放棄しそうだった。下巻も読みますけどね… 期待が大きすぎた。続きを読む
投稿日:2023.07.09
より
とりあえず上巻。 この時代の、しかもイギリス人って設定上仕方ないんだろうけど、語り手がグダグダ言い訳ばかり言って事件から、当事者から距離を取ろうという事なかれ主義なので話が進まずちょっとゲンナリ。後、…語り手が随分と自意識過剰。皆アイリーン観てるから、誰も君の音出しするだけのピアノなんて見てないって(笑) というわけでそこかしこに言及される差別意識も、当時のイギリス女性として当然の価値、という事で作者が意図的に表現しているんだろうけど。ちょっとネロ?ネルさんが鼻に着く感じ。アイリーンと夫は彼女を私たちの特別な友達、とか言うけどホンマかいな?と疑ってしまうなぁ。続きを読む
投稿日:2019.08.27
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