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大島真寿美 / 角川文庫 (8件のレビュー)
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みずみず
ふわふわしてる感じ、ゆったりと時間が進んでく感じがすごく良かった。 美和と10代の自分が重なって、過去の自分を思い出した。
投稿日:2022.02.05
kosamebitaki
初め、とても戸惑った。 フジリネンのおじさんの、「」なしになっていく怒涛のセリフに。その後、美和ちゃんや佐紀さん、タエさんやおじいさん、みんなのセリフも、こんな調子でどんどん喋り倒していく。声が聞こえ…てきそうなくらい。すごい、生きてる人の、熱量を感じる。どんどん引きずり込まれてしまった。 いっぽう、美和ちゃんが「3D」に見えてくる男性は、姿のみの描写で、一切の言葉を発しない。美和ちゃんが見たままの世界だから。 「戦友の恋」の佐紀さんと、美和ちゃんで、映画にしてほしい。タイトルみたいにゆったりとしたテンポで、セリフだけで物語が進んでいくみたいな。瞑想キャスティングが始まるわ。続きを読む
投稿日:2021.02.03
m
軽く読むのにちょうど良かった 帯に閉塞感からふわっと抜け出す青春小説、みたいなフレーズがあった気がするけど、本当にそんな感じ
投稿日:2020.03.28
kitarouchan
高校を中退し、祖父の銭湯を手伝う美和は18歳。流されてるような雰囲気なのに退学は決めたのだ。入浴客や従業員、家族らと付き合いながら日々を過ごしていく。次の決断の日はやってくるのだろうか? 凝り固まっ…た自分を解放していく感じがして、気持ちがゆるやかになるのにホッとする。続きを読む
投稿日:2020.02.06
yanobook
2008年に単行本で一度読んでいた作品。 当時文庫化しないかなーと思っていたけど、ここにきて実現するとは… 当時読んでとても好きだったのに、内容を全く覚えていなかったので、ほぼ初見でした。 少しずつ…時間が経って、銭湯の常連さんたちとの交流を通して、徐々に変わっていく美和。 ほどけるとける というタイトルのように、かちかちだった気持ちが解けていく様が眼に浮かぶ。 進んでいないように感じても、時間や誰かとの交流を通して、いつの間にか変わっていくものなのかもしれない。 それは希望。続きを読む
投稿日:2020.01.20
なかむ
なんだかほんわかとした表紙に惹かれて購入、 こんな表現は変かもしれないけど、 足湯に浸かっているような感覚の読書体験。 確かに浸かってはいるんだけど、身体の感覚に馴染みすぎて、自身の体験を振り返ってい…るような。 大和湯で働く世間的にはちゃらんぽらんな美和の、スローなテンポで進む物語と、 ひと夏を仮の家で過ごす、はかなく温かい物語。 いいくみあわせだった。続きを読む
投稿日:2020.01.18
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