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橘香いくの, 石川沙絵 / 集英社コバルト文庫 (4件のレビュー)
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総合評価:
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さいこ
このレビューはネタバレを含みます
橘香いくのらしい語り口というか、基本的に(シリアス交じりでも)ベースはラブコメだけれど世界や存在にそれなりに重さがきちんとあって、主人公達が存在しないところでもきちんと世界に人が生きて動いてる感があるところはやっぱり好きだなあと思うのですが。いまいちそれ程楽しめなかったのはヒロインのアドリエンヌがあんまり好きになれなかったせいかもしれないなあと思ったり。 彼女は本人言う通り本当に普通の女の子で。頑なさも臆病さも正義感の強さも決して嫌いではないのだけれど、後半お話が大きくなってしまったあたりでちょっとそれが多分にマイナスになってしまってる気がするんだよなあ…。 前半普通の女の子として魔王子さまを普通に振り回す辺りは(ドナティアン・シャルルのなんだかんだ言いながらめろめろなことと合わせて)楽しかったので、この二人は個人的には二人だけで完結していて欲しいキャラクターなのかもしれません。そういう意味では彼らが彼らだけの世界に戻ってしまったラストはやっぱりあれで正しいんだろうなあ…多分今後再婚できるとは思えない国王とその跡継ぎになってしまう娘しかいない老齢のロスタン公の後誰が国王になるのか何にも片付いていない気がするもののまあ二人の息子が後を継ぐのもありかーと思ったので良いかなあとか。 あと個人的に自分のせいで何もかもぶち壊しにしてしまって不幸な人生を送ることになってしまった国王陛下が非常に好きだったのですが、彼のやったことが本当に酷過ぎてそれを知ったドナティアン・シャルルが父親を許せたことがちょっと引っかかってしまったので、彼が彼女に裏切られてどれ程絶望したかだけじゃなく何であれだけ魔術を忌避していたのかがもうちょっと書かれてたら嬉しかったなあ…。ツンデレ王様と天然少女が本当にきゅんきゅんだったので、もうちょっと納得させて欲しかった予感です。 あ、あと作中間違いなく一番いい男だったのは間違いなくゲルガラン(カラス)だと思う件。 しかし魔王子さまは子作り前提の誘拐監禁同居から始まったのによく最終巻最後まで我慢したなあ…(すみません)。
投稿日:2013.01.20
metopeti
2巻まで読みましたが、私的にこのキャラが好き・・というのはまだ無いです。設定を見てだろうか、ディズニーの美女と野獣を思い出す・・ ただ、主人公が兄弟多い中の長女らしく、面倒見の良さからしてもそれっぽ…いなーと思わされました。続きを読む
投稿日:2011.09.09
雛瀬智美
すらすら読めました。ラコマス師、姿と性格のギャップが!!かわゆすぎて駄目だー。相変わらずのツンデレ俺様ぶりのドナティアン・シャルル、萌え。
投稿日:2010.08.22
小鈴
ブランデージの魔法の城の第二巻。 元王子様で魔術師のドナティアン・シャルル(傲慢・超美形)と、ぎゃーぎゃー煩いもと村娘アドリエンヌというラブラブな二人のドタバタ話。 ベテラン橘香いくのさんの作品ら…しく、安定感のある仕上がりです。 キャラの魅力は十分で、正直ありがちなストーリーですが、十分読み応えがあります。シリーズとして、続けていくらしく、次巻以降に持ち越しとなった問題もありますが、それにいらいらさせられるということもなく。 続きが気になって気になって眠れないというタイプの作品ではないですが、刊行されたら、たぶんまた読むでしょうというかんじ。 イラストレーターさんと作品の相性が良いようで、傲慢で不器用なドナティアン・シャルルの魅力を引き立てています。 今回過去話も出てくるのですが、ちびドナティアン・シャルルも激かわゆいです。 付き合い始めのドキドキ感はないけれど、一緒に暮らしていくにはいい相手、見たいな作品です。続きを読む
投稿日:2010.01.28
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