【感想】毒親介護

石川結貴 / 文春新書
(10件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • aybug03

    aybug03

    毒親であるという事も一つのキーワードではあるのだが、中身は基本的に介護の話という印象。
    一番驚いたのはあとがきにかかれていた著者自身の体験だった。

    投稿日:2023.11.24

  • dai-4

    dai-4

    そもそも毒親なのか、認知症が毒親たらしめているのか。読前にはもっぱら前者についての内容を想像していたけど、読後の今、少なからず後者の要素もありそうな気がしている。ちなみに、毒と読がかかっとる訳やね。さておき、類書を併読しているからなおさら、本書が抉り出す介護の毒の側面にも、しっかり目を向けないと、ということだな。続きを読む

    投稿日:2023.07.26

  • 33panda

    33panda

    自分の他にもこのように苦しんでいる人がいると分かっただけでも良かった。
    読んでいて暗くなるのでなかなか読み終わらなかったが、逃げ道もあるということが分かった。その逃げ道(相談する人とか)を知っておくのは重要だと思った。続きを読む

    投稿日:2023.05.22

  • shogotanaka

    shogotanaka

    こんな目を引くタイトルあるか?
    『歴史の本棚』の紹介から興味を持って読む。

    こんな読んでて辛い本ある?
    本書の2/3ほどを占める、親にいじめられた幼少期、介護する立場になってもワガママな老いた親に苦しめられ続けるエピソードは読んでいられず、胸糞悪さ全開である。
    「一度くらい感謝の言葉がほしい」という気持ちで隘路に陥る。

    最後に解決策編が少しだけあり、全体の暗澹たる内容に一筋の光を差すが、まだまだいやな後味が残る。
    認知症の話のはずが、対人関係一般にも使えそうな法則があったのでメモしておく。

    【認知症の九大法則】
    1記憶障害に関する法則
    →現在から過去にかけて忘れる
    2症状の出現強度に関する法則
    →より身近な人に強く出る
    3自己有利の法則
    →自分にとって不利なことを認めない
    4まだら症状の法則
    5感情残像の法則
    →言ったり聞いたりした記憶はすぐ忘れるが、そのとき抱いた感情だけは残存する
    6こだわりの法則
    7作用・反作用の法則
    →介護者が強く対応すると、強い反応が返ってくる
    8認知症の了解可能性に関する法則
    →老年期の知的機能低下から、すべての認知症の症状が理解、説明できる
    9衰弱の進行に関する法則
    →認知症の人の老化の進行は早く、介護する期間はそう長くない

    【激しい言動を理解するための三原則】
    1本人の記憶になければ本人にとって事実ではない
    2本人の思ったことは本人にとっては絶対的な事実である
    3認知症が進行してもプライドがある
    続きを読む

    投稿日:2022.11.11

  • ゆき

    ゆき

    いろいろな例を知ることができたし、毒親介護に取り組む際のアドバイスも役立ちそうで、よかった。
    第4章以降が興味深かった。
    P191
    健康的なあきらめについて。
    「親との関係性を突き詰めて考えるのではなく、いい意味での、健康的なあきらめも大事です。親はもうおいている、今さら仕方ない、そんなふうにできる範囲で受容してみると、また違った向き合い方もできるはずです。」

    P201
    「毒親」と向き合う子ども側に苦悩があることは当然だが、一方で親の「老い」に関しては客観的な視点も必要だろう。親の問題のすべてを「毒」だと片づけるのではなく、心身の不調や加齢がもたらす問題と捉えることがあってもいいはずだ。」

    そして最後の最後、著者自身の介護経験が語られるが、これがすごい。二世帯住居で暮らす義母の施設入居が決まった直後に夫と離婚、複雑な事情により介護を担うことのできない夫の母親(義母)を赤の他人となった著者が担ったという話。I became speechless. 言葉を失ってしまった。すごい人が世の中にはいるものだ。
    続きを読む

    投稿日:2022.05.24

  • テコ杉

    テコ杉

     一緒にいて子供に悪影響を与える毒親を介護するようになった場合、どのように対処すればいいのか。豊富な事例とともに紹介してくれる1冊だった。
     毒親とは、単純に子供に対して暴力や暴言を与えていた親だけではなく、子供のやることに過干渉だったり、自分の老いを盾にして負担を強いてきたり、肉体的・精神的・経済的に子供に悪影響を与える親全般を指している。
     嫌いな親であれば見捨てればいいと思ってしまうが、大嫌いだったからこそ最後に自分のことを認めてほしい、愛してほしい、そういった感情を抱く子供も少なくないようだ。
     具体的な介護で苦労している人の話は読んでいて、こんな親なのによく介護する気になったな、と思うものが数多く紹介されていた。
     介護をするにあたって頼れる機関やサービスがあること、認知症や老いによる変化への心構えがあるのも良かった。
     一番重要だと思ったのは「親を『捨てる』」選択肢があるということだ。第6章の最初の数ページでしか紹介されていないが、あまりにも親が酷い場合は、見切りをつけることも大事というのは新鮮な考えだった。ただ、親と縁を切る場合、ちゃんと行政に引き継いでおく必要があることも覚えておいた方が良いだろう。
    続きを読む

    投稿日:2021.08.13

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