【感想】煽動者 下

ジェフリー・ディーヴァー, 池田真紀子 / 文春文庫
(10件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
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3
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ブクログレビュー

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  • はな

    はな

    怖い
    先日の雑踏事故がよぎる
    事件はとても怖かった

    キャサリン・ダンスファミリーのストーリーがとても気になる



    2022.12.30
    悪魔の涙 ジェフリー・ディーヴァー
    ☆3.5
    検索しても出て来なかったからここに
    元文書捜査官 筆跡鑑定人 パーカー・キンケイド
    自分の読み進める時間のせいか、テンポよく読めなかった
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    投稿日:2022.12.19

  • シュン

    シュン

     前作を引き継ぐかのように音楽テーマでスタートする本作だが、なんとコンサート会場が火災を装ったパニック騒動となり、死傷者が出る騒ぎに。それを仕掛けて喜ぶ陰湿な犯罪者というのが幕開けの単純な構図。

     もちろんかと言ってディーヴァー作品がそんな単純構造であるわけがない。その裏には、人種間のヘイトクライム、またはそれを装った犯罪組織の影、またはそれを利用して殺しを楽しむゲーマーの世界。単独犯なのか、組織犯罪なのか? 視点が入れ替わることで、次々と見え方が変わってくる第一の事件に続いて、第二第三の仕掛けが重なってゆく。

     今そこに見えているものがすべて疑わしく思えてゆく中で、ヒロイン、キャサリン・ダンスのラブ・ロマンスの行方や、キャリア・ストーリー、子どもたちがのめり込んでゆく危険な火遊びや、職場内部の出世争い、はたまた買収ゲームも絡む、等々、最初に見えたものはほぼ全て途中からガラガラと瓦解し、別の真相に次々と置き換わってしまう、とそう言っていいような全編これイルージョンな作品である。

     今作をもってダンス・シリーズが終わるようなのだが、その後もキャサリンはライム・シリーズに顔を出し続けたりするらしい。とどのシリーズも先の読めない展開なのが、ディーヴァー・ワールドだと、諦めるしかあるまい。

     今回は、三作立て続けに読んでみたディーヴァー。いずれは未読のすべてを意地でも片付けたいのだが、さすがに、そろそろ迷路ゲームにも疲れ果ててきたので、一時、他に移ろうと思います。はあはあ。
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    投稿日:2022.05.23

  • komakiyo

    komakiyo

    このミス海外編2017年度10位。キャサリン・ダンスシリーズ4作目で自分が読んだのは3作目。最近はジェフリー・ディーバー読むのしんどくなってきて、キャサリン・ダンスシリーズなら緻密さが少ない分若干ましかなと思ってたのですが、やっぱり長すぎて時間かかっちゃいました。今回のだましの構想は結構大きくて良くできていて、最近のリンカーンライムシリーズのように終盤どんでん返しすぎて何が何だかわかんないってことも無かったのですが、ダンスの恋ばなとか子供の話とかサイドストーリーにイマイチ入り込めないのですよ。あと前半がほんと読むのが進まなくって苦痛でした。続きを読む

    投稿日:2021.06.28

  • kanaerror

    kanaerror

    主人公のキネクシスや犯人の目的など、しっくりこないところもあったけれど、外国文学らしいいい疾走感で読めた。息子のくだりと恋愛のくだりは、まぁ日本人には理解し難い感覚かも。

    投稿日:2021.06.24

  • yo4jp

    yo4jp

    私のアイドル作家のひとりジェフリー・ディーバの18話・36冊目(彼の作品はほとんどが分冊しているので1話2冊)。

    この稀代のストーリーテラーの語りは相変わらず。テンポよく私をアメリカのカリフォルニアに連れて行ってくれた。

    大型ライブハウスなどで群衆がパニックに陥り、ささいなことで我を失い、混乱の中で痛ましく死傷者が出る・・・

    そのあたりの語りは読むものをその場に引きずり込む。

    火事の煙たさを感じ、密閉されたエレベータ内の息苦しさを感じ、飛び降りた海岸の海の水の冷たさを感じる。

    まあ、どっぷりとストーリーの中に引きずり込まれ、臨場感たっぷりに疑似体験させてもらえた。



    ただ、長編18話ともなると、さすがに「才の枯渇」を感じるのが否めないかな・・・というのも正直なところだ。


    ディーヴァも書くのがかなり「辛く」なってきているのではないかとも思う。


    今回は正直「おもしろかったけれども、物足りなさも(若干)感じた」というのが正直なところではある。

    主人公のキャサリンダンスは、キネシクス(人の動作から嘘や隠れた心理をあぶりだす)の達人で、捜査にそれを用いるキャラクター。

    姉妹作のリンカーンライム・アメリアサックスシリーズの、アメリアにキャラが完全にかぶっていた。

    従来、このキャサリンはキネシクスの専門家ではあるけれども、戦術捜査班(アメリカでは刑事にそういうカテゴリーがあるらしい)のリーダーとなるキャラではなかった。そのキャラはアメリアの役割であったはず。

    いつの間にか、キャサリンが戦術版のリーダーになってしまっていたのには、ちょっと驚かされた。

    そして、相棒であるオニールとのラブロマンスにも、やや唐突感というか、違和感を感じざるを得なかった。



    二転三転するトリックの構成にエネルギーを割かれ、キャラに無理が生じてきている・・・ところが出て来てるのかな・・・と言う感じ。


    作家というのは酷な仕事である。

    我々読者は、常に「前作以上のファンタジー」を新作に求めてしまうから・・・つねにクオリティを高めて(しかも、我々読者は前作群を詳細に読みつくしている)読者を満足させなければならないのだから・・・



    まあ、楽しませてもらったから、良しとすべきなのだろうな・・・

    ディーヴァーさんごめんなさい、である。
    また新刊が出たらすぐ読みます。(笑
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    投稿日:2020.04.29

  • nak812

    nak812

    どんでん返しもここまでくると名人芸に近い。

    でも読者はわがままだ。
    面白いのだが、瞬間芸のようなマジックを見せられているようで、読後に感じたい余韻というものが今ひとつ感じられない。

    でも、ダンスも好きだし、ライムも好きだ。
    また新刊が出れば読むよ。絶対に。

    自分としてはNetflixやAmazon Primeにある、よくできた海外ドラマと同じ感じなんだろうな。。
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    投稿日:2020.03.15

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