【感想】トイレは世界を救う

ジャック・シム, 近藤奈香 / PHP新書
(14件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
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3
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ブクログレビュー

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  • しんがみ

    しんがみ

    世界の公衆衛生の、トイレの向上に努めた著者の思いがひしひしと伝わる本。特に幼少期のシンガポールの農村部でのトイレ事情がゾゾっとするリアル感が伝わってきて興味深く読んだ。
    後半5章あたりから私としてはビジネス感が強くてさらーっと読んでしまった感が強いですが、全体的に見て色んな人に読んで欲しい本です。続きを読む

    投稿日:2023.12.15

  • ほち

    ほち

    「あぁそうそう、海外に行くと綺麗なトイレが無いのが嫌なんだよね」と思って何気なく手に取った一冊。想像以上に含蓄に富む内容でした!
    特にsocial businessについて語ったchapter 6。

    「できるか、できないか」「難しいか、簡単か」ではなく、この問題を解決することが「必要なのか、不要なのか」。さらには、この課題に取り組むことかは「つまらないか、楽しいのか」(つまらなければ多くの人は参戦しない)を問うことが大切というのが、とても説得力を持って響きました。
    続きを読む

    投稿日:2023.07.13

  • 1909804番目の読書家

    1909804番目の読書家

    嫉妬、妬みなど、良しとされない感情を利用して、家庭にトイレを設置するムーブメントを作る。
    政治家や宗教家に働きかけてムーブメントを作る。
    「WTO」というトイレ協会を作るなど、ユーモアを取り込むことで人の注目を集めて、ムーブメントを作る。
    韓国の政治家が、この活動を横取りしようとしたときには、「結果的にムーブメントが広がるならそれで良い」と反論せずに沈黙を守る。
    とにかく、ムーブメントを作るための活動が上手!!
    そして、それらのためにうまく人を利用する。
    どうしても、「自分が◯◯をする」を頑張ってしまうけど、自分がするのではなく人にしてもらうため、人を巻き込むために何をするか?目的のためには何が良いか?を一番に考えることが大切。
    どうしても、「私がやった」「私の成果」を見てしまうので、反省。
    続きを読む

    投稿日:2023.06.15

  • 足柄

    足柄

    トイレを題材にはしているが、トイレよりも起業家の心構えや人の認識を変えるための広報の考え方などが中心となっている。メディアに取り上げてもらうのを待つのではなく、メディアが報道せざるを得ないようにするとか。農村社会では住民のプライド(誇りや恥)といったが重要だから、トイレ設営には「あの家が作ったからうちでも」感を持たせるとか。各家庭よりも学校に設置して、子供がトイレの重要性と快適性を家で伝えられるようにするべきとか。後半のAI時代の教育論も重要。続きを読む

    投稿日:2022.01.27

  • 横

    脱帽! シンガポールの篤志家、”ミスター・トイレ」ジャック・シム氏による
    トイレ普及による、全世界に向けて、衛生問題を提起した本

    世界で最も多い質問は、「トイレはどこですか」
    最大のタブー「トイレ」に挑戦

    WTO(世界貿易機関)≠世界トイレ機関
    だってめだつから

    日本には、あたりまえのようにあるトイレは世界では不足している

    トイレがあれば
    ⇒ 安全な水が飲めるので、入院患者が半減する
    ⇒ レイプが少なくなる
    ⇒ 下痢でなくなる乳幼児がすくなる

    水洗トイレは世界でもっとも安い薬だ

    構成は次のとおり

    はじめに
    1 くさいものにフタをせず、笑いに変える
    2 ストーリーをトイレを広める
    3 世界ウンコ情勢
    4 社会の糞詰まりを治す
    5 国連で「世界トイレの日」が制定されるまで
    6 水に流してはいけない話
    7 クリーンな社会にむけて
    おわりに
    続きを読む

    投稿日:2022.01.26

  • Hideyasu

    Hideyasu

    「まあ、いいから読んでみろ」と弟に渡された本。

    軽妙な語り口を軽く聞いている気分で読み進めると、話題は著者の半生の振り返りから、他者にいかに気持ちよく働いてもらうかという組織論に発展。さらには、政治家との関わりから得られる教訓や、イノベーションに取り憑かれているシリコンバレー的な価値観に対するアンチテーゼと言った内容になっていく。

    今どきのSDGsやESGのど真ん中のテーマとなるムーブメントをたった1人で作りあげただけあって大層面白かった。まあ、いいから読んでみろ、と本好きに勧めたい。
    続きを読む

    投稿日:2020.11.28

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