【感想】マイ・ストーリー

ミシェル・オバマ, 長尾莉紗, 柴田さとみ / 集英社ビジネス書
(63件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
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ブクログレビュー

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  • 寧華Yasuka@大企業本社

    寧華Yasuka@大企業本社

    2度目の熟読。新刊を読む前に再読。

    オバマ夫婦にとっての結婚。現代的なパートナー関係を望み、寄り添って生きる協力関係。それぞれの夢や願望を邪魔するものであってはならない。困難を乗り越えたり目標に辿り着くことは、家族の幸せが大前提。安定感。
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    投稿日:2024.01.21

  • めなこ

    めなこ

    読了するまで1ヶ月弱かかったが、読んで良かった。

    ごく普通の労働者階級の家庭に育ったミシェルさんが、オバマさんと出会って、視点がどんどんと広がる様子がよくわかった。
    ミシェルさんの視点を通じて、もちろん全員がそうではないとは思うが、こんなにも国を愛し、国の未来を信じて行動できる人がいるアメリカという国の力強さと奥深さを感じた。

    ファーストレディという、明確な職務規定はないが絶えず世間から注目されるポジションをいかして、自分の行動や言動を常に意識し、世の中にポジティブな変化をもたらそうとする姿勢に感銘を受けた。

    ファーストレディほどの広い影響力はなくとも、私を含めて全ての人が、少なくとも自分の身の回りに対しては、自分の行動や言動を通じてポジティブな影響を与えることができるはずだと我が身を振り返る機会になった。
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    投稿日:2024.01.18

  • bukurose

    bukurose

    ミシェルさんの最新エッセーの順番が回ってこないのでこの自伝を先に読んでみた。オバマ氏の大統領任期がおわった2017年1月からほどなく書き始めたのだろう。ミシェルさんの外見からは強くてたくましい印象を受けるが、それにたがわずパワフルな人だな、そして頑張り屋さんなんだ、というのが第一の読後感。幼少期から高校、大学、職業生活、オバマ氏との出会い、子育て、選挙、ホワイトハウスでの生活、そして去るまでを率直に語って好感を持った。訳文もよかった。

    そして本からはしかし、内面では繊細な部分もあり、それはシカゴの黒人社会、父母や祖父母の黒人としてのあきらめやアメリカ社会への怨念を感じて育った生育歴から来るものなのか、と感じた。それにしても日本からでは伺い知れない、アメリカ社会での黒人の置かれた非常に厳しい状況が窺えた。頑張って優秀さを示しやっと白人社会の入り口にたどりつける状況。そして入口にたっても今度は女性ということで新たな壁も生まれる。

    オバマ氏とは職場で同僚として働いていたのかと思ったら、年はオバマ氏の方が3歳上だが、一旦職業についてロースクールに入ったオバマ氏が、すでに法律事務所で働いていたミシェルさんの所にインターンでやってきたのだとわかった。ミシェルさんはその教育担当で、オバマ氏は初日から遅刻したなどとあった。ミシェルさんは歩くのも早く、用意周到なタイプだが、オバマ氏は歩くのがゆっくりで、なんというか包容力のあるタイプらしい。

    少なくともオバマ氏がイリノイ州の議員、イリノイ州選出の上院議員あたりまではミシェルさんも職業的には対等だったが、大統領に出馬する選挙あたりから夫の補助に回る。まして大統領となると「夫人」という肩書。広大で豪華なホワイトハウスの恵まれた環境において、私と娘たちは「おまけ」にすぎない、と書く。

    だが、ファーストレディの奇妙な力にも気づく。肩書とおなじくらいぼんやりと不明瞭だが、伝統的に柔らかな光のようなものを振りまきながら、その献身によって大統領に尽くし、もっぱら従順でいることによって国に尽くすことが求められるが、うまく扱えば、その光はもっと強く輝き、他人に影響を及ぼせると。それでミシェルさんは子供の食育やマイノリティの子供たちの教育の向上のため、子供たちをホワイトハウスに招いて集まりを持ったりした。

    アメリカ大統領は日本で言ったら首相と天皇を兼ねているものなのかもしれないなと感じた。ミシェルさんの本から窺えるオバマ氏にも改めて興味が湧いてきた。



    2018発表
    2019.8.28第1刷 図書館
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    投稿日:2023.12.28

  • 佐藤まな

    佐藤まな

    本の終わりには6ページに及ぶ謝辞。こんなにも長い謝辞をはじめて見た。

    ・人を頼ること、信じること、思いやること
    ・教育の大切さ   を改めて感じた。

    この本に出会えて良かったと思う。

    投稿日:2023.09.12

  • kan

    kan

    バラク・オバマの妻であるミシェル・オバマの自伝。貧困街の生まれでありながらも名門プリンストン大学とハーバード・ロースクールを経て弁護士になり、バラクと出会い結婚し、ファーストレディへ。順風満帆に見えるサクセスストーリーの裏側が紹介される。

    自分のことを「賢くて分析好きの野心家」だと考え弁護士の素質に気付いたこと、ハンデを原動力に変え自分を信じて勉強したこと、
    『制限や世間の目等の心労』を『自分の持つ影響力』と捉え活用したこと、
    的確かつ前向きな自己理解のもと自分を信じて努力する聡明さ、芯の強さに惹かれる。
    また、一つの事実でも捉え方次第であり、ミシェルは咀嚼の上手い人だと思った。活かしたもの勝ちだ!

    バラクとの出会いはロースクール。ミシェルが努力してなかったら?弁護士になってなかったら?
    頑張る過程での出会い、それを評価してくれる出会いって素敵だと改めて思った。
    自分のレベルを上げれば相応の人との縁があるというのが体現されてる。急がば回れで結局最良で最短の道なのかもしれない。

    ファーストレディになる人物でも「このままでいいのか」「やりたいことは何か」「幸せとは何か」と悩み生きてきたことが実感できた。
    世の中それを考えてる人は多いと思う、じゃあ明暗を分けるのは何だろう。
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    投稿日:2023.07.23

  • りりーちゃん

    りりーちゃん

    ひたすら、すごかった。優秀だからの一言で片づけるのは絶対に違う。あんな重圧の中で子育てして大統領夫人としての責務を果たして、、、想像すると圧倒されて言葉が出てこない。

    子どもも順調に授かれたわけじゃない。治療をしてようやく授かった。またバラクとの関係の危機にも直面している。まさかカウンセリングという手段があるとは知らなかったが、常に物事がうまくいってるわけではない。

    そして政治の世界。バラクは強い。ミシェルや娘たちがいるだけでなくバラクそのものも強い。日本でも政治家がしょうもない批判を言うし、メディアもあさっての質問をするし、平気で人を傷つける。アメリカも同様だった。というか、それ以上だった。何かをすれば馬鹿にされるのは当たり前。それも、黒人だからやり玉にあげられる。共和党ってのはホントしょーもないと思ってしまった。でも、ヒラリー・クリントンしかり悠然と立ち向かう人間としての強さをミシェルは身につけた。周りの反応を気にするタイプのミシェルが段々強くなっていくのを読んでいて感じた。

    マリア(娘)がテニスコートでボールを打つように、ただやるべきことをやる。日々をしっかり生きることがどれだけ勇気になったか。もちろん、人種差別に苦しむ人が生きやすいように行動するという、全体に向けた信念も。

    今年読んだ本の中で1番感銘を受けたかもしれない。
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    投稿日:2023.07.04

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