【感想】フィリピン少年が見たカミカゼ―幼い心に刻まれた優しい日本人たち(シリーズ日本人の誇り 7)

ダニエル・H・ディソン / 桜の花出版
(1件のレビュー)

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  • zimazima

    zimazima

    著者のディソン氏により1941年クラーク飛行場を空爆し日本兵が上陸した日本統治時代から1945年の終戦、1945年以降のフィリピンの様子が語られる。

    緊張統治時代の一部日本兵による残虐面の様子、現地のフィリピン人との交流の様子、アメリカ植民地時代との比較…このフィリピン統治時代の日本軍は様子はあまり知る所ではなかったので本書によって改めて構築できた。

    アメリカを追い出してから、時間が少なく限られている為にフィリピンへ最善を尽くしたが、時間が限られているという前提の統治だったので緊張状態で些細な事でも警戒し現地の人間を殺害してしまった日本軍の様子、現地ゲリラ軍に対する恐怖、本国からの支給がなくなり食料危機の中で現地食料を強奪してしまった様子、戦況の悪化により最善の策を講じて共栄圏を築こうとしたがアメリカ寄の現地フィリピン人に裏切られた事で理性を失ってしまった一部日本兵の様子…かなり詳細に当時の出来事が振り返られている。

    著者のディソン氏はその後に猪口氏による神風特攻隊の本と出会い、自分の見た日本兵の記憶と照らし合わせ歴史の真相を探ることとなる。よって多くの賛同者や機会に恵まれ1973年に神風特攻隊の碑が同氏によって築かれることとなり、当時の日本兵の様子や神風特攻隊の本義、大東亜戦争の大儀が語られることとなる。

    本書は単に当時の日本兵の様子を記憶を頼りに綴ったものではなく、大筋として黒船来航以降の日本の置かれた状況や世界情勢の様子、アジアを蹂躙した白人の支配欲、神風特攻隊に付随するテロ行為とは乖離した日本精神(アジア精神)における究極の姿をはっきりと見いだしている。
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    投稿日:2010.07.09

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