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谷川俊太郎 / 小学館文庫 (3件のレビュー)
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umintyu3003
谷川さんの言葉ってなんでだろう。すべてがあったかい気がする。 それぞれのテーマでの見方、感じ方がすんごいだよなぁ。。それに加えての自分との対話よ。。。
投稿日:2023.10.13
べそかきアルルカン
手に取るのがちょっと 気恥ずかしくなるようなタイトルですが、 詩や随筆、手紙や対談、戯曲など、 若き詩人が様々な形式を用いて 愛について語る、 とても贅沢な内容でした。 年齢を重ねるごとに 愛の意味…は曖昧になるような気がします。 動物や植物は意識しないで、 それでもちゃんと愛を享受しています。 よちよち歩きの幼子だってそうです。 満たされているかどうかは別にして、 それでも一心に愛を引き受けています。 素直さに欠け、 信仰を持たない自分にとって、 愛はとても複雑です。 無心に尾をふる子犬などを見ていると、 愛は信じるものでも、 意味を求めるものでもないのかもって 思えてきます。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2続きを読む
投稿日:2019.12.13
まこと
このレビューはネタバレを含みます
谷川俊太郎さんの新刊詩集・エッセイです。 新作ではないのですが、久しぶりに谷川俊太郎さんを読んで、懐かしい場所に帰ってきたような気持ちがしました。 乾いたスポンジにどんどん水が染み込んでいくみたいな気持ちとでも言えばいいでしょうか。 それとも、朝、樹々の葉からすべり落ちてきた雫を掌に受け止めたときのような気持ちでしょうか。 まだ読んでいない、谷川さんの詩があったなんてなんて幸せなんだろうと思いました。 もちろんおなじみの詩も数編入っていましたが。 前半は『愛について』という谷川さんの第三詩集で後半は『愛のパンセ』という1957年刊行のエッセイ集です。 解説は江國香織さんです。 「歩く」 異国の教会は語るだろう 夕陽からの釣橋について 崩れた壁画からの笛について 銃眼からの道について 遠い森からの沈黙について 僕は語らぬだろう 弱い獅子について 明るい旗について 錆びた銅像について 地球の半面の影について 戦争もやがてはひとつの風景だ そして僕も亦 夕暮に今日と明日とがあるように 僕は歩き 僕は歩く 「夕方」「少女について」「星」「kiss」「地球へのピクニック」「牧歌」「生きる(有名な絵本とは別の詩です)」「泣く」もよかったです。 エッセイは途中に詩を数編はさみながら男性、女性、恋愛、ベートーヴェン、愛について、他です。
投稿日:2019.08.09
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