【感想】よだかの片想い

島本理生 / 集英社文庫
(85件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
21
33
22
3
0

ブクログレビュー

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  • モモマサ

    モモマサ

    「人間なんだから、強いところもあれば弱いところもある」……「あなたが思っているほど、多くの人は深刻にも真剣にも生きていないんだから」……の言葉に惹かれました。

    たまには真剣に物事に向き合い自分の強みと弱みを味わい生を感じていかないとな〜

    読んで楽しかったですよ。

    ぜひ〜
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    投稿日:2024.03.04

  • lisainu

    lisainu

    顔にアザのある大学院生のアイコが、「顔にアザや怪我を負った人」をテーマにした本の取材を受け、表紙に出たのを機に、初恋と失恋を経験する。
    子どもの頃から、アザのことで嫌な思いも、逆に周囲の愛情や本物の友情を感じることもあったアイコ。そのあたりの機微も描かれていて、アイコは幸せだなと思うと同時に色々考えさせられた。

    アイコは本の映画化に向け、その監督の飛坂と対談をし、恋をする。
    「気まぐれだし、思ったようにしか動けないから。付き合うと大変だし、苦労するよ?」と言われて、「大丈夫、私、頑丈ですから」と付き合い始めるが、最後は、「約束は守ってほしいし、私と会うことを一番楽しみにしていてほしい。相手にもこちらが想うのと同じくらい、好きになってほしい。付き合っているのに片想いみたいな状態じゃなくて。」と感じ、別れることを決める。
    この切ない気持ち、共感しかない。

    一歩前に進んだアイコに、研究室の後輩、原田くんとの明るい未来が待っていそうな予感に満ちた終わり方がよかった。
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    投稿日:2024.02.29

  • みんた

    みんた

    良くも悪くもコンプレックスとかって、他人に気付かされるものなんだなと思った。
    この本に出てくる女性は、生まれつき顔にアザがあり授業中に同級生からそのアザをみて、琵琶湖そっくりだと言われる。それを聞いた先生が、何でひどいことを言うんだと怒りみんな謝る。彼女にとってそれまで何とも思ってなかったアザが、これは恥ずかしいものなんだと認識してしまうことが、女性が生きづらくなる発端となった。
    それから男性に恋をして、他人の気持ち、行動などの機微や心情を考えれるようになっていく。

    自分では気にしていなかったことが、他人からすると気にすべきことって確かにけっこうあるな、みんな何かしら経験してきたんじゃないかと思った。生きていくうえでこれはどうしようもないけど、気にしない人間になりたい。
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    投稿日:2024.01.08

  • 睦月

    睦月

    新年一発目は島本理生の恋愛ものが読みたいと思い読みました。歳上の男性との片想いという構図は『ナラタージュ』と似ていて、今回も飛坂の「一緒にいるっていうのは、相手を肯定しながら同じ場所にいることなんだからさ。それは立派な理由だし責任だ。」という台詞にグッときました。ただ良くも悪くもいつもよりアッサリ読めてしまいました。私の感受性が老いてきた?続きを読む

    投稿日:2024.01.01

  • y

    y

    このレビューはネタバレを含みます

    薄い本ですぐ読めた、

    宮沢賢治のよだかの星から来てる本、大人になってからだとよだかの星も受け取り方が違う

    自分が擦り減る人付き合いは、頑丈でも、周りの人にはして欲しくないし、したくない

    顔のあざは極端だけど、触れて良いのかわからなくて、結局何も言えなくってもやもやすることある、距離感って難しい

    肩書きとか結果に拘って、それが無くなったら空っぽだなあと思ってずっと走ってる感じもする、フィルターがあるから見えるものもあれば、ないから見えるものもあって難しい

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    投稿日:2023.12.18

  • りん

    りん

    このレビューはネタバレを含みます

    顔に大きなアザのある女の子が主人公で、不器用なようで芯が強くて、でも弱くて、私もアイコちゃんといろんな感情を一緒に経験した気持ちになった。初恋の心震えるあの感じ、なんで恋ってこんなに始まりは素敵なのに終わりは苦しいんだろうって思った。
    そして、どうして島本理生さんの書く男の人ってこんなに好きになっちゃうんだろう。しかも幸せになれないってわかってるんだけど好きにならずにいられないタイプの…笑。何回も、飛坂さんと上手くいきますようにって願ったけど結ばれなかった。アイコちゃんが恋愛経験者だったら、もしくはあの「付き合ってるのに片思い」状態を我慢すれば一緒にいられたかもしれない。でも、あそこで大好きだけど許せないって譲らなかったのもアイコちゃんらしいし、だからこそ対比で原田くんとは一緒に幸せにやっていけるような予感がするんだよな。飛坂さんとのハッピーエンドがよかったけど、そうならないからこそのこの作品の良さなのかなぁとか。

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    投稿日:2023.11.08

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