【感想】夕陽に赤い町中華

北尾トロ / 集英社インターナショナル
(5件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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ブクログレビュー

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  • 有井 努 Tsutomu Arii

    有井 努 Tsutomu Arii

    「町中華探検隊」の著者が、本気で町中華の
    歴史、成り立ちを調べた本です。

    考えてみれば日本人が経営しているのに、
    「なぜ中華料理?」と思ってしまいますが、
    どこの町にもある外食料理屋として日本人に
    馴染み深い町中華の本当の姿に迫ります。

    昭和時代は「ラーメン屋」=「町中華」で
    した。それがラーメンブームを経て、ラーメ
    ン専門店が幅を効かせるのと並行して、町
    中華は後継者不足に悩まされ、店舗数は右
    肩下がりです。

    先祖は同じでもあるので、ラーメンマニアも
    読むべき一冊です。
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    投稿日:2020.11.23

  • miyabiman

    miyabiman

    想像と違う展開で、途中で飽きてしまった。色々な町中華屋さんを廻ってレビューするのかな、思いましたが違って歴史等より深い内容だったので。

    投稿日:2020.01.09

  • ありんこゆういち

    ありんこゆういち

    北尾トロさんと言えばサブカル系の一翼を担う人です。個人的にはさほど読んでいないのですが町中華という言葉を見た時、中身を読まなくてもどんな店を指しているのか頭に浮かびました。(そして大きなズレは無かった)
    僕が今45才なので、子供の頃ラーメン屋さんと言えばどさんこ系か、この本で言及されている「町中華」と言われる店だったと思います。
    ラーメン、餃子、チャーハン、丼もの、定食もの。そして本書で言われるまで違和感感じた事も無かった「かつ丼」「カレー」「オムライス」雑多極まりないメニュー構成だったし今でもそうです。
    幼馴染のなみちゃんの家も思えば町中華だったし、何かというと出前取っていた店も町中華でした。お腹すいた時に何でもあるしどこにでもあるという安心感。その座がいつの間にか牛丼チェーン店にすり替わっていたような気がします。
    昭和というキーワードでノスタルジーの枠に収めようとしていましたが、この本見るとそんな大人しい成り立ちではなく、戦後から高度経済成長期に掛けての猛烈に働く人々の胃袋を満たし、自らも妻子を養い従業員を養いながら、気が付けば今になっていたというぐらいの激流のような人生だったようです。今でこそ落ち着いた大人の店主も、その昔は売れるものなら何でも作る気概でハッスルしていたパンクな精神の持ち主だったわけです。

    店を紹介する本なのかなと思ったら、町中華の成りたちから、これはという店の深部にまで突っ込んだ本で、ほぼ関係者と化している為の私情交りの文章が素晴らしい。今まで読んだ少ない著作の中でも一番ぐっときました。
    人に歴史あり、店に歴史あり。続けていく事で積みあがったものは軽くないです。チェーン店も好きなんですが、町中華生き残って欲しいものです。
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    投稿日:2019.12.09

  • hito-koto

    hito-koto

     個人経営の大衆中華料理店、町中華。1958年生まれ、2014年に町中華探検隊を結成した北尾トロさん「夕陽に赤い町中華」、2019.6発行。町中華の黄金期、ワリバシは踊り、鍋は炎に包まれた。町中華はどこから来て、何処へ行く。北尾トロさんの町中華讃歌です。町中華打線、納得です。①餃子 ②もやしそば ③炒飯 ④中華そば(ラーメン)⑤中華丼 ⑥天津丼 ⑦タンメン ⑧焼きそば ⑨ワンタン麺 DH:冷やし中華。そして三種の神器が、カツ丼、カレーライス、オムライス。メニューが豊富で居心地の良い町中華が浮かびます。店主の人柄もいいんですよね。
     BS-TBSの「町中華で飲(や)ろうぜ」を楽しく見ています。「郷愁の街角ラーメン」もいいですねw。個人経営の大衆中華料理店、町中華。出前のバイク、カツ丼・カレーライス・オムライスも。安い、早い、何でもある、味はソコソコ。町中華探検隊、北尾トロさんが店を訪ね、店主(逸話の宝庫)と語ります。①町中華はどこから来たのか ②町中華の黄金期(1965~1975、絶頂の1980年代)③町中華よ何処へいく
     
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    投稿日:2019.10.16

  • kamohon

    kamohon

    気づけば閉店してしまっている町の中華料理屋「町中華」。どこから来てどこへ行くのか、なぜカツ丼、カレーライスがメニューにあるのかなどを取材しながら考えていく一冊。消えゆくものを取材して本にする大切さ。

    投稿日:2019.09.09

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