全国民が読んだら歴史が変わる奇跡の経済教室【戦略編】

中野剛志 / ワニの本
(29件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
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ブクログレビュー

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  • kangoo

    kangoo

    このレビューはネタバレを含みます

    『経済政策というものは、どうやって決まっていくのか?おおざっぱに言って、二つの説がある』
    ・「思想決定説」
    発想の元となっている思想が、経済政策を決めている。経済政策が180度間違っているのは、経済思想が180度間違っているから。したがって経済政策を改める戦略とは、思想を改める戦略である。
    ・「政治決定説」
    背後に、政策を動かしている勢力がいる。その勢力が、自分たちの得になるように政策を決めている。180度間違った経済政策が実行されるのは、一部の間違った政策によって甘い汁を吸うことができる勢力が政治を動かしているからだ。したがって経済政策を改める戦略とは、政治を改革する戦略である。

    『合成の誤謬(ごびゅう)』
    ミクロ(個々の企業や個人)の視点では正しい行動でも、それが積み重なった結果、マクロ(経済全体)の世界では、好ましくない事態がもたらされてしまう現象。
    デフレ下での支出の切り詰めという正しい行動が、さらなる需要縮小を招き、デフレが続く。
    このデフレという合成の誤謬を回避するためには、誰かがデフレなのに支出を拡大するという経済非合理的な行動を起こさなければならない。
    それは誰か?それは、『政府』にほかない。

    『一国の成長戦略には、二つのタイプがある』
    ・「賃金主導型」(アメ型)
    賃金の上昇を労働者に対するアメにして、国民経済全体を成長させようとするもの。積極財政。
    ・「利潤主導型」(ムチ型)
    解雇や賃下げの脅しを労働者に対するムチにして人件費を抑制し、企業がより稼げるようにし、経済を成長させようとするもの。緊縮財政。
    平成からのデフレ日本にはアメ型の政策が必要なのにムチ型の政策を進めてきた。
    なぜか?ムチ型で利益を得る人がどこかにいる…


    デフレ脱却には財政支出を拡大して、アメ型の成長戦略を実施し、緊縮財政から積極財政へ転じる。
    そして議論を通じて人々の考え方『思想』を動かし、そして『政治』を動かし、経済政策を動かす。
    民主政治とは、本来、そういうものであるべきである。


    「基礎知識」の続編。内容はぐっと本格的になり専門用語もいくつか出てきて難解になり、
    付箋だらけに。
    中〜後半にかけて、実名で経済学者をバッサリしているのは、基礎知識と同様。
    MMTがよくわかる付録付き!これが凄くわかりやすく、たくさん出発されているMMT関連本を読むよりオススメ。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.04.19

  • ひののよっちゃん

    ひののよっちゃん

    基礎知識編の補足説明のようであまり発見感はなかった。確かに膨大な財政赤字を考えずにインフレになるまで積極財政を行ってみるというのは革新的でおもしろい。問題はこれまでの発想を大胆に転換させて実行できるかどうか。円の価値が暴落するリスクも大いにあると思う。いずれにせよ賃金主導型の労働者保護を重視した社会への転換が求められていると改めて思った。続きを読む

    投稿日:2021.04.11

  • gonco3

    gonco3

    【政治・経済】
    よく政治経済といいますから経済と政治は密接に絡んでいるということです。

    しかし、われわれ賃金労働者は無知であるが故にいいように扱われています。

    資本家の論法は、
    景気がよくないから賃金を上げることができない。
    会社が潰れたら給料を払えなくなる。それは困るでしょ。
    だったら会社を存続させるために、少しの減給は我慢できるはず。

    このような論法になっています。

    ー デフレ ー
    デフレとはお金の価値が上がる状態です。
    お金を持っている富裕層、資本家、企業はデフレでそれほど困ることはありません。しかも、コストとなる労働者の賃金は抑えることができます。
    発言権を持つ人がデフレで困っていないのであればデフレは続くことになります。
    お金を持たない労働者はますます貧困な状態に追い込まれることになります。

    ー 不換紙幣 ー
    不換紙幣の仕組みは理解しておくべきですね。
    常識を覆すものです。
    まだ、ふぁっとした感じでしか理解できていません。
    勉強します!


    『奇跡の経済教室』是非読むべき本です。
    続きを読む

    投稿日:2021.03.09

  • ヨウノビ

    ヨウノビ

    基礎編よりやや熱が(笑)
    政治的なイデオロギーとインフレ・デフレの話はとても面白かった。幹になる考え方を物凄くシンプルに伝える本。

    投稿日:2021.02.22

  • おさるん

    おさるん

    ここまでデフレが続くなか、エリート達が考えを改めない理由に納得した。
    経済的な話だけでなく、そういった精神面からのアプローチで今の現状を分析しているあたり非常に参考になった。

    投稿日:2021.02.01

  • りうちぇる

    りうちぇる

    コロナウイルスが流行し、経済がズタボロになっている中で政府の対応などに疑問を感じ色々勉強していく中で、出会った本。これまでの学校の教育で悪いものだと教えられてきた財政赤字についてや、政府の債務について目からウロコの話ばかりだった。まだ20年くらいしか生きてはいないけれども、日本がどんどん貧しくなっているように感じていた。それは政府の対応が間違っていたからなのだと気付かされた。今のコロナの状況で経済的に苦しみ倒産や自殺を選択せざるを得ない人が増加している現状を、政府は救う力があるのにも関わらず救ってくれない。今の日本の状況を考えると絶望を感じてしまう。日本が死なないためにも国民が政治に興味を持って賢くならなくてはいけないと思った。続きを読む

    投稿日:2020.12.30

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