【感想】穴の町

ショーン プレスコット, 北田 絵里子 / 早川書房
(7件のレビュー)

総合評価:

平均 3.2
1
0
4
1
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • dai-4

    dai-4

    旅する海外ブックガイドから。文学ってそんなもんかもしらんけど、何だかつかみどころのない物語だった。原題はそのものずばり"the town"だし、街と言えば、村上春樹の最新作が思い浮かぶ訳だけど、そうなってくると、街そのものの魅力の彼我の差が気になってしまう。続きを読む

    投稿日:2023.08.25

  • mei2cat

    mei2cat

    このレビューはネタバレを含みます

    図書館本

    なくなる町。穴に落ちてゆく人。
    逃走の気持ちが諦めに変わるのが、安部公房の砂の女 のようだそうです。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.07.02

  • ねずみ

    ねずみ

    このレビューはネタバレを含みます

    所属感のなさや不思議なことをある程度受け入れる描写などは確かにカフカっぽい。
    ラストの穴の底の街の様子がもっと知りたかった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.12.25

  • saigehan

    saigehan

    消える町の本を執筆する予定で、実際に町に穴が開いて、消滅に向かう。穴の存在は不明だが、町の様子は明らかに過疎で、店に人が来ない、交通も機能してない。どこに行っても同じでしょ?という住民の中、わずかながら希望を持っていた女性と町を後にする。「都市」では二人は少しも馴染めず、女性はかつての住民のように希望を失う。希望って多分住民とのコミュニケーションかと思うけど、彼女のやり方もなかなか一方的であって、んー、って感じ。デカプリオ主演のビーチっていう映画を思い出したよ。続きを読む

    投稿日:2019.10.18

  • dipnoi

    dipnoi

    カフカ!カルヴィーノ!安部公房!
    不条理小説好きの琴線に触れまくる傑作だった。
    すごく不思議な文体で、段落のはじめはスラスラ読みやすいんだけど途中から変な感じになっていき、最後はよくわからなくなって一段落が終わる感じ。ちょっと味わったことのない読み口。
    何が起きるってわけでもないんだけど常に不穏な空気が漂っていて、確実に終末に向かっている予感だけがある感じ。好きすぎる。もっと読ませてくれ!
    続きを読む

    投稿日:2019.07.28

  • とわも

    とわも

    消えゆく町についての本を書こうとしている男が、穴が生じて消えてしまう町や名無しの都市をガラス越しに見ているような小説だった。英国人とは違う、オーストラリア人の孤独というか、白人入植者とアボリジニの間の問題のようなものを感じた。この本自体が「消えゆく町」について書かれた本であるから、作中で完成させられなかった「消えゆく町についての本」になるような構造が面白いと思った。自らの住む日本に引き寄せて考えると、都市はいわゆる「東京」だろうか。でもオーストラリアでしか書かれえないテーマで、そこがまた面白いと思えた。続きを読む

    投稿日:2019.07.27

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。