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月夜涙 / 双葉文庫 (2件のレビュー)
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はるか
鏡の向こうは異世界でした……。 こっちの世界で店を潰したシェフが、異世界で潰れかけの洋食屋を立て直すお話です。 ハンバーグがひたすら美味しそうでした! オーナーシェフだからこその厳しい場面もありました…が、最初の方は妥協と諦め感満載で読んでいても重苦しかったです…… 諦めないって何度も言ってるのに、諦め方向へ向かせようとするのもイラッときましたね…… その分、後半の前を向いた時の話が軽快で読みやすかったです! ライバルの意外な過去?も分かるし… こっちの世界には戻れないかと思いきや、あっさりと戻ることが出来るんですね。 きつね亭のハンバーグ、食べてみたいです!続きを読む
投稿日:2023.03.23
Makoto
異世界に召喚されて、現地の潰れかけた洋食屋を復活させ、ライバル店の邪魔を返り討ちにするという、ある意味定番の展開になります。 この手のものとしては、地球に戻れないことがほとんどだし、召喚後はろくな目…に合わないのが普通ですが、この物語は帰ろうと思えば帰れるし、呼んだ側もただの少年だし、さらには冒険すらしません。 帰還については1ヶ月に1度のタイミングでゲートが開くというシステムなので、物語の時間としては1ヶ月ですね(エピローグを除く) 主人公は女性コックで店を潰したばかり佐山トオル。 召喚主はライバルチェーン店に執拗に買収を持ちかけられ潰れそうになっているきつね亭の跡取りアルネ。 トオルとアルネの二人で活動する場面が大半です。 アルネはいい子なので街の人から好かれていますが、安くてそこそこ美味しい店に人が集まるために、店は閑古鳥が鳴いています。 トオルは店を潰したとは言え、コックで経営経験者。各種ノウハウをアルネに伝授していきます。1ヶ月で帰る予定なので、叩き込む感じで。 現代でも似たような物語作れない?と思ったりするんですが、チートというかオーバーテクノロジーというか、異世界が若干遅れた世界だから可能なことをやって店を建て直すので、現代じゃできないんですよね。 異世界物では、現代地球の技術や知識を持ち込んで一気に発展させるというのが定番ですが、この作品ではそれを料理と経営だけで使います。 物語そのものは、良くも悪くも異世界定番の普通ですかね。 アルネくんが、なかなか頑張る少年でいじらしいのが良いです。 これを書くのに、ちょっと読み直してようやく気づいたのですが、なぜかアルネくんをケモミミ少年(それもキツネ獣人)だと思いこんでいて、表紙にケモミミ居ないのおかしいなと思ってたんですよね。「きつね亭」という名前に引っ張られすぎましたね。 キャラクター小説と帯には記載してありますが、異世界のお仕事小説にちょっとした恋愛模様?も追加された感じでしょうか。 一気に読んでしまったので、なかなかに面白かったです。続きを読む
投稿日:2023.02.17
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