【感想】NETFLIX コンテンツ帝国の野望―GAFAを超える最強IT企業―

ジーナ・キーティング, 牧野洋 / 新潮社
(46件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
15
23
4
2
0

ブクログレビュー

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  • UdonKönig

    UdonKönig

    ご存じFAANGの一角の起業を書いた本。
    ただ、90年代にサラリーマン上がりの二人が宅配DVDレンタルをスタートアップし、アメリカ国内のレンタルビデオ業界で激しく揉まれながらも着実に成長、遂にはアメリカ版TSUTAYAとも言うべき巨大企業ブロックバスターと血みどろの死闘を展開する様はオシャレなFacebook的イケイケIT企業のイメージと異なる。しかしそれ故に全米制覇の時点での同社の実力やノウハウはケタ違い。その後の世界的成功は必然だったと言える。
    DVDかストリーミングかは些末なことで、肝心なのは「新規顧客を取り込む」「掴んだ顧客は離さない」「ライバル企業の分析」。本書はそんな商売の原則を絶えず追求した最強サービス企業の悪戦苦闘を記したビジネス書だ。
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    投稿日:2024.01.11

  • Tomoyuki

    Tomoyuki

    著者の取材力が光る。細部までリアリティが担保され、のめり込むように読めた。

    ストーリーラインは2本。

    ネットフリックスとブロックバスター。

    ネットフリックスは市場シェア獲得を目指し赤字を垂れ流しながら全力で走り続ける。

    店舗レンタルビデオ業界の巨人ブロックバスターは、ネトフリが仕掛けた業界激変の流れに右往左往しつつも、真っ向から争う。

    ———-
    ネットフリックスは単なるレンタルDVD屋ではなく、その正体は徹底的に数字で考えるシンクタンクである。
    数学的アルゴリズムのみを信奉し、合理性を追求する。

    ———-
    読んでいる途中から私はブロックバスターに肩入れしてしまった。

    廃れゆく店舗レンタル事業を抱えつつ、オンラインシフトを進めなければ生き残れないジレンマ。

    しかも、オンライン化の為のキャッシュは店舗レンタル事業での利益に頼る他ない。

    自らの巨大な店舗展開が足枷となり、素早い意思決定が妨げられる。

    ご存知のとおり、結果的にブロックバスターは破綻するのだが、熾烈な争いを繰り広げた挙句、最終局面ではネットフリックスと「相討ち」の状況にまで持ち込む。
    あと一息でネットフリックスも音を上げる…..。

    何故そこからブロックバスターは敗れたのか、ぜひ読んでみてください。
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    投稿日:2023.10.27

  • 1905287番目の読書家

    1905287番目の読書家

    ネットフリックスの歴史も凄いですが、ライバル会社のブロックバスターが落ちていく過程が、特に学びになりました。

    投稿日:2023.10.16

  • rion

    rion

    このレビューはネタバレを含みます

    最初難しくなかなか読み進められなかったが途中からNetflixの成長までの右往曲折をみていたら引き込まれた。ハッカソンをやることでチームにも会社にもウィンウィンで良いと思った。またアルゴリズムについて、休日と平日で⭐️評価の甘さが変わるなど考えたことなかったので面白かった

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    投稿日:2023.08.17

  • 1887639番目の読書家

    1887639番目の読書家

    今のネットフリックスができるまでの過程、思考

    即人材をきる、決断力とは?何なのか
    マークランドルフという人物の頭の回転の速さと結果を追い求めたからこそ、すぐ人材を切るし今のネットフリックスがあるって感じか。

    日本ではTSUTAYAが5、6年前まで流行ってたけど、最近は店舗が無くなりつつあるのかな。

    ストリーミングのサブスクという点で、日本はテレビを通してHuluで見放題という印象だったが、スマホなどのタブレット端末が普及した事もまたNetflixの普及に繋がっているのかなと、この企業が今後どうなっていくのかも楽しみだなと思える本だった。
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    投稿日:2023.05.14

  • yusanya

    yusanya

    このレビューはネタバレを含みます

    ネットフリックスの生い立ちが描かれている。文字数も多く読みごたえが有る構成
    ・創業は大学生では無く、全員が元サラリーマン
     大半は大きなソフトウエア会社で管理職を経験したベテランで大幅な年収カットを受け入れて入社
    ・エンターメント企業の覇者をデイズニー、AT&Tと争い 競合が激しい中での現在の立ち位置を正確に表している
    ・優勝劣敗の文化 トップクラスの人材が入社 容赦なく首が飛ぶ
    ・株主は大幅売り越し、買い越しを繰り返す為ボラテイリテイが非常に大きい
    ・既存店舗のブロックバスターの経営戦略の失敗から破綻に追い込まれるまで実名入りで書かれているのは米書らしい
    ・日本のTUTAYAがまだ生き延びている事が不思議
     それなりに店舗の統廃合を進めてはいるが。。。
    ・ライバルのコスト構造をとことんまで調べ上げ提供価格を決定 社員を動員して会員増加数の正確な値を把握
    ・最適なアルゴリズムを作り出す為何と賞金100万ドルのコンテストを開催 (11年の期間で10%以上の精度向上に達成したら)オープンイノベーション 何とライバルのAT&Tのチームが獲得
    ・DVD貸し出しからストリーミング配信への転換も見事
    ・ライバルのISP業界がネット回線を制限しだしたのでロビー活動でそれを静止 ネット中立性の法を作らせた
    ・創業者は、フォーチュン誌の今年のビジネスパーソンに選ばれてから部下のいう事に耳を貸さなくなった

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    投稿日:2023.05.06

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