静かな雨

宮下奈都 / 文春文庫
(19件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
2
5
7
1
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • banbaaaan

    banbaaaan

    ひらがなが多い本だ。
    それだけで世界観がまあるくなる感じがする。
    だけど、まあるい世界だってまあるいだけじゃないんだよ、っていうのを突きつけられる気がする。
    愛が間にあるはずの2人なのだけれど、まあるさにひびが入るような感覚に、色々と考えさせられる。続きを読む

    投稿日:2020.01.27

  • 沼原英理哉(ぬはらえりや)

    沼原英理哉(ぬはらえりや)

    行助とこよみさん。降りだした雨のように出会ったふたり。
    やがて、ふたりは一緒に暮らすようになり…
    不揃いだった雨音が、やがてゆっくりと同じテンポで落ちる雨垂れになっていく。
    静かに、二人の結び付きがつよくなるように…

    なぜ、この作品が一番初めに出版されなかったのか…。
    (分量が少なくて発行できなかったという事情がある)
    この作品も、物語としてはありきたり感が否めないのだが、
    宮下作品の神髄は、人の心情心理をどう読み解くかだと思う。
    続きを読む

    投稿日:2019.12.29

  • iyoharuka13

    iyoharuka13

    忘れても忘れても、ふたりの世界は失われない。文學界新人賞佳作に選ばれた瑞々しいデビュー作。
    ものすごく透明感のあるラブストーリー。自然に流れる川のように結ばれた二人の、互いの感情が読者の心に潤いを与えてくれる。二人の出会うきっかけとなったのが、たい焼きというのも何かうれしい。続きを読む

    投稿日:2019.12.04

  • シスター

    シスター

    このレビューはネタバレを含みます

    作者のデビュー作「静かな雨」と、「日をつなぐ」の二編が収録されている作品集。

    「静かな雨」は、諦めを知り、苦い時間を過ごす術を知っている人たちのお話。
    クリスマスの日に失業した行助(ユキスケ)は、偶然見つけたたいやき屋の店主のこのみと知り合う。
    彼女が作るたいやきはとても美味しく、行助は店に通うようになり、このみと徐々に親しくなる。
    しかしこのみは交通事故に遭い、記憶を一日しか留められないという障害を負ってしまう。

    静謐でゆったりとした物語の中で世界の豊かさを描き出すことができる宮下さんの手腕は、デビュー作から発揮されています。

    行助は生まれつき足に麻痺があり、こよみは「瞳に秋の夜みたいな色と、あきらめの色がある」「あきらめるのってとても大事なことだと思う」と言います。

    行助は彼女の強さに惹かれていきますが、事故の後は二人の関係も変化していきます。
    日々の暮らしの記憶を共有できないことにストレスを感じながらも、やがてはそれを受け入れていく行助。
    二人に奇跡は起きないが、諦めの中でも生きていける。
    そんな強さが、読み手の心を静かに打つのです。

    短編「日をつなぐ」。
    中学時代の恋人と結婚し、誰も知り合いのいない町で子育てをする女性のお話。

    夫は仕事で忙しく、一人きりで育児に格闘するワンオペ状態の母親の孤独感や不自由さが、自分が体験したかのように伝わってきます。
    逃げ場のない、ゴールの見えない育児環境の中でまともな思考もできない状況に追い詰められていく主人公。
    彼女の疲弊感が増していく様子が、豆を煮る描写をたびたび挿入することで表現されているのがうまい。

    夫と向き合おうとするところで話は終わるのですが、今後夫婦の関係がどうなろうとも、向き合おうと努力する主人公の姿勢は偉いと思う。

    小説の主人公や題材にしにくい話を奥行きのある、繊細な物語に仕上げている筆さばきには安心感があります。
    やっぱり、最初から宮下奈都さんは宮下奈都さんなのだなー。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.11.30

  • まさみ

    まさみ

    複雑そうな事情とか過酷そうな状況がすごく優しく届く、素敵な文章だった。
    記憶をなくすというジャンルは安易な気がしてあまり好きじゃないけど、伝えたいのは、それでこその幸せなのかなと思えたので、好きな小説
    もうひとつの話は、豆を煮たくなるのと、ブルーハーツとクラシックの関係を探したくなる感じ。最後が突然終わりすぎて、ちょっとゾッとした。
    続きを読む

    投稿日:2019.11.24

  • Sayaka

    Sayaka

    このレビューはネタバレを含みます

    電子書籍をスマホに入れていたのを、今日病院の待合室で読みました。
    待ち時間長いというのもあったけれど…

    電子だから、全体のどの辺りかが分かりにくいせいもあって
    あれっ?とういうところで終了(*_*;
    その後を読者にゆだねる感じがちょっとなぁ…

    『羊と鋼の森』が宮下さんの作の初読みで
    これは、デビュー作のようです。
    リスが隠すエサ≒彼女が残すメモ紙 ちょっと悲しい けど
    そういう類の表現がいいのだろうなぁ 

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.11.02

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

本棚の開き方(スマートフォン表示の場合)

画面左上にある「三」ボタンをクリック

サイドメニューが開いたら「(本棚アイコンの絵)」ボタンをクリック

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。