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井上荒野 / 集英社文庫 (9件のレビュー)
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こういち
文通によってもたらされた嘘と事件。 登場人物それぞれの人物像が、会話や文面により徐々に浮き上がってくる感じ。 結末で、事件が解決したのかそれとも続くのかはわからないが、これはこの終わり方でいいように思…う。続きを読む
投稿日:2021.06.19
gattolove
お互いの身分を偽って、手紙のやりとりをする男女。夫の殺人を依頼する女。それを本気で実行してしまう男。現在から過去へ、そして往復書簡のやりとりと共に流れる時間。 夫との関係を見つめ返す事が出来た女の思い…は、出されなかった手紙として綴られる。 出口のない世界にいた男にも、一筋の光が見える。 続きを読む
投稿日:2021.05.17
ぷーさんぷーさん
21歳大学3回生の航大と35歳作家の柚、2人は自分自身の素性を隠し"綴り人の会"を介して文通を行なっていく。 徐々に創造の世界と現実との境界が曖昧になっていき、恐ろしい事件が起こってしまう‥。 ☆感…想 どうしようもない男と女の文通のやりとりを読んでいて、どうしようもない気持ちになったが続きが気になって一気に読んだ。 続きを読む
投稿日:2021.04.25
よつば
身分を偽りながらの文通ですが、互いの満たされない現実や 乾きの様な物から逃避しようとでもする様に徐々に言葉に熱が高まって行きます。 今時、珍しい文通と言うツールで、それぞれの手紙にお互いが疑心暗鬼…になりながらも徐々にのめり込んで行く過程にドキドキさせられました。 ラストの展開が少しあっけない印象を持ちましたが、新鮮な恋愛サスペンスとして楽しめた1冊でした。続きを読む
投稿日:2021.04.03
ichigosamba
このレビューはネタバレを含みます
*夫に支配される人気作家・柚。先が見えない三流大学三回生の航大。二人はひょんなことから「綴り人の会」というサイトを介して、文通をはじめる。柚は「夫にDVを受けている専業主婦」を装い、航大は「エリート商社マン」だと偽って―。便箋の上に書かれた偽りが、いつしか真実を孕んで、二人をくるわせていく。掻き立てられた情動が、やがて越えてはならない一線を踏み越えさせて…。緊迫の恋愛サスペンス! * うわー、捻じれてるな・・・!全員、いい感じに捻じれてる。手紙を小道具に使ってのその描写が、とにかく巧い。 いつこの嘘がバレるんだろう?どうやって収拾がつくんだろう?とドキドキハラハラしっぱなしでした。
投稿日:2021.02.15
ゆきうさぎ
簡単に届くメールやLINEと違って手紙の良さがある。待ちわびる時間もまた素敵なもの。文通をやっているからよく分かる。 まさかこんな展開になっていくとは!相手の顔が見えないからの良さが、逆に恐ろしいこ…とに利用されるなんて!続きを読む
投稿日:2020.11.06
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