【感想】人を自在に動かす武器としての「韓非子」

鈴木博毅 / プレジデント社
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • こういち

    こういち

    人々を意義ある目標に導き、全力で取り組ませて達成すること
    達成で利益が生まれて、人々が幸福を分かち合える目標であること

    韓非子は人間が不安定で気まぐれ、すぐに脇道に逸れて私欲を遂げようとするからこそ、法と術で人間を制御すれば、最強国家への統治術となると考えた

    リーダーに必要な3要素
    利益(お金)
    威厳(地位、権力、敬意)
    名目(掲げる目標)

    部下の力を引き出す5つの法則
    人に合わせた仕事を与え、集中できる環境を創る
    ルールはシンプルで効果的なものに限定せよ
    部下に苦手なものを押し付けない
    効果的で成果の上がる目標から、まず取り掛かる
    リーダーの冷静さ、感情ではなく、合理性を追求する姿勢

    上に立つ者はまず相手から話させよ


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    投稿日:2024.01.08

  • チルコート

    チルコート

    実用的でわかりやすいリーダー論。自分を見つめ直す良い機会になった。特に実行力と厳しさは意識して活動したい。

    投稿日:2022.09.25

  • カズ

    カズ

    このレビューはネタバレを含みます

    孫子の兵法を探したところ、韓非子の方が良さそうだったので。

    感想。面白かった。韓非子は、ちょうどキングダムと同じ時代、秦が中華統一を進める時代に、各国の衰退を踏まえて書かれたものらしく、漫画の影響もあってか共感しやすかった。

    備忘録。
    ・役割や肩書きは、褒美ではなくテスト。官職を与えて仕事をやらせてみれば、愚か者と知恵者とがはっきりする。

    ・韓非子は徹底した事実主義を主張。評判や雰囲気で物事を判断すると国は滅亡すると。

    ・事実を元に、しっかりと評価し、しっかりと罰する。ズルイ者が得をする環境を作ってはならない。

    ・褒めるか叱るか、どちらかは必ず行う。「山には躓かないで、蟻塚に躓く」ということわざにあるように、部下の小さな失敗(蟻塚に躓く)を放置すると、部下は山は避けれても蟻塚を避けられず。

    ・そのためにも、効果的な基準を持つべし。これ大事。矢の名人の百発百中の素晴らしさは、その的があるからこそ評価出来る。

    ・優秀なものに仕事を任せ、愚かなものから仕事を引き上げる。これに徹すれば、誰もが懸命に働かざるを得ない。

    ・空飛ぶ竜は雲に乗り、天に昇る蛇は霞に遊ぶが、雲が消えて霞が晴れてしまうと、竜や蛇は天に昇れず、ミミズやアリと変わらない。しかし、ミミズやアリは雲や霞があっても天には昇れない。→本人の資質と、チャンスや状勢の2つが、成功には不可欠。

    ・上に立つものは、優れた才能を備えていても、自分で仕事をしたりはせず、臣下に仕事をさせてそれを観察する。→個人プレーよりも部下の指導。

    ・名君は知恵があっても、それによって思慮を巡らせしたりはせず。→自分の知ってることだけで考えず、大きな波と時代の変化を知って勝つ。

    ・人を動かす要諦は、「必要だが嫌なこと」をやり抜く環境づくり。それに効くのが、賞と罰。

    ・君主は自分の望むことを外に出してはいけない。臣下はきっとそれに合わせて自分を飾りたてるだろう。→言わんとすることはわかるが、それは組織として非効率で冷たすぎないか?

    ・「十過(10の失敗)」。前半5つでは、大局観をもって優先順位をしっかり判断しろ、と言っている。後半の5つでは、慢心ダメよと言っている。

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    投稿日:2019.07.07

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