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金原ひとみ / 集英社文庫 (18件のレビュー)
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総合評価:
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nemurukurage
他の金原さんの小説同じく、読み始めたら最後まで一気に読んでしまう、読まされてしまう、そんな引き込む力がある小説。 どの登場人物にも理解し難い部分があり、一方で切実なその人だけの痛みが、手に取るようにわ…かったりする。 それぞれの人生を進むしかない、と暗い中にも前向きになるような小説でした。続きを読む
投稿日:2023.12.20
Laura
中心人物が4人、1人1章持ち回りのようにエピソードが進んでいく形で読みやすかったです。 いち要素として3.11があり、確かにあの当時ってそういう空気感あったなと思い出すのと同時に自分はその頃どうだった…かと思い返したり、また3.11を抜きにしてもこの価値観を自分が受け入れられるかと考えたり。 いつまでも「隣の芝生は青い」ではいけないような気がする1冊でした。続きを読む
投稿日:2023.11.26
MS(1763691)
震災直後の疑心暗鬼、デマ、風評、エゴ‥‥復興っていう美談で誤魔化そうとしてるけど、露呈してしまった暗部は恥だとしても後世の為に記録しておくべきだ。金原ひとみは偉い。
投稿日:2023.08.04
天天
久しぶりの金原ひとみ作品。 海外赴任した話が出てきますが、海外で暮らした人にしかわからない感情、感覚と思っていたら、作者も海外で生活していたのですね。20年以上前の気持ちを作品から味わうとは。 最後の…朱里さんの話、自分かと思いました。今はあの時の経験はどこに⁈それにSNSなどで海外が日本から切り離されたものではなくなってきている気もしますが、住んだ人にしか味わえない感情がふつふつと湧いてきました。作品の力ですね。続きを読む
投稿日:2023.07.26
どらどら
やっぱり金原ひとみはすごい。すごすぎる。 4人の一人称と他人から見たその人物。あまりにも鮮やかなその対比。あらゆる関係は相対的なものだと改めて。 そして我々の人生は絶対に自分でコントロールできないもの…に支配されていると同時に、それゆえに我々は人生を選択できているのだという逆説。 悩みのなさそうなあいつにも、あいつにしかない痛みがあるのだ。 きっと読む前よりも世界と人に優しくなれる。その複雑さを受け入れられる。続きを読む
投稿日:2023.03.27
るんるん
金原ひとみの本読んだことないなあ、読んでみたいなあと思ってたので評判もよさそうなこちらを読んでみた。 4人の主人公が、それぞれ人生で自分の力ではどうにもできないことに直面し、不能感、コントロールを失…った感に襲われた時の話を書いているのだと思った。 1人目の主人公グラフィックデザイナー修人は東日本大震災、2人目シンガポール駐在妻で一時帰国中の千鶴は子どもの突然死、3人目千鶴の妹でイギリス在住シングルマザーのエリカは自由に生きているように見えて今イギリスにいること?東日本大地震?それかベルギー出身の年下人たらしダンサーと恋に落ちてしまったこと?4人目のあかりは夫よりひと足先にイギリスから念願の帰国を果たしたにもかかわらずマイホームを非常識義兄夫婦に乗っ取られてかけていることが不能感、人生における操縦権の喪失を感じさせる出来事。 一人称視点だけでなく、例えば千鶴からみたエリカや修人、エリカからみたあかりなども描かれることによって人物に立体感が出ていて面白かった。 現実ではこういうことができないから、わたしは自分が思うわたしと、他人から思われている自分に乖離があるように感じて、人と一緒にいてもどこか孤立感があるんじゃないかなあと思う。そしてこれはエリカが抱いている感情も近い気がする。 あかりの、人を憎んだ時、そのきっかけとなった出来事やその人そのものよりも、そんな汚い感情を自分に持たせたこと、なりたくない自分にさせられたことが憎いという気持ちはわたしも持ったことがあるのですごく共感した。続きを読む
投稿日:2023.02.16
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