【感想】あの天才がなぜ転落 伝説の12人に学ぶ「失敗の本質」

玉手 義朗 / 日経BP
(8件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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ブクログレビュー

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  • おっちゃんモノノフ

    おっちゃんモノノフ

    タイトルが気になって手に取った本。もともと大好物なジャンルの書籍ではあるが、日本に限らず世界的に成功した化学者やビジネスマンに対しても、その死に際から掘り起こして成功から失敗へ向かってジェットコースターのように生きていく姿を、リアルに描いている。

    私がよく読むのは、昭和初期までの国内の成功や失敗談が多かった。が、この書籍については、1800年代1700年代にまで遡って、成功者の末路を描いている。中には全く知らない 海外の偉人の話もあり、非常に視野が広がった。

    日経BP社が出版した書籍らしく、偉人の成功と失敗の原因を、話の終わりに失敗の要因と対策を、深掘りしていて仕事人にはなかなか面白い内容になっている。

    書中には気になる偉人もいて、これからもっと読んでいきたい視野が広がった一冊だった。
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    投稿日:2023.01.14

  • aya00226

    aya00226

    ニコラ・テスラ=交流の発明。エジソンは事業家だったがテスラは科学者。無線ではなく無線電力送信で失敗した。

    ホレス・ウェルズ=麻酔の発見。特許を取ったために失敗した。特許を取ったうえで無償公開するべきだった。IPS細胞の例。サムソンとappleの特許争い。中国が躍進した理由でもある。

    ジョン・アウグスト・サッター=農場から砂金が出たために没落した。1949年。フォーティーナイナーズの由来。砂金を独占しようとしたが、オープンにしてその周辺分野で利益を上げたほうがよかった。ピック&ショベル戦略。砂金をとるのではなく、つるはしとショベルを売る。現代では、多くのIT企業がオープン戦略を取っている。無料にして周辺で稼ぐ。インテルはオープン&クローズ戦略。PCは無料にしてCPUはクローズ。

    金子直吉=鈴木商店の番頭。社員は思い通りにならない、と回顧している。オーナー家と銀行のガバナンスが効かなかった。銀行は台湾銀行のみ。
    神戸製鋼、帝人、日照、日本製粉などの元の会社。
    川崎造船所の松方コレクションは、フランスにあった分が残されて変換された。それをコルビジェの国立西洋美術館に収めた。

    坪内寿夫=来島ドック。再建王。来島型標準船で、受注産業から転換して成功。その後10以上の造船所、東邦相互銀行、オリエンタルホテル、関西汽船など新愛媛(新聞社)などを再建した。
    現状打破と少数精鋭。少数にすれば自然と精鋭になる。
    イノベーターとリノベーター。佐世保重工業の再建は通じたが、円高でやられた。

    山城屋和助=政商。山形有朋と組んだ。汚職の構造の民の弱さのために失敗。

    ジョン・ロー=フランス。中央銀行を創設。バンクジェネラルを設立。最初は兌換紙幣を発行し、これで納税を可能にし、貿易にも使えるようにした。その後不兌換紙幣に変更して、デフレを乗り切った。赤字削減は、ミシシッピ会社の株式を売り出して、バブルを作り出しで解消した。発行した紙幣が実物経済に使われれば問題は起こらないが、資産に集中したためバブルが起きて、やがて弾けた。通貨の発行量をコントロールするためには、中央銀行の独立性が必要。バブルの恩恵は政府にあった。借金がなくなった。

    岩本栄之助=大阪公会堂を寄付。相場で設けたがピストル自殺。

    渡辺治右衛門=西日暮里4丁目、かつては渡辺町と呼ばれていた。代々富豪で63000坪を所有。目白御殿と呼ばれた。関東大震災と昭和2年の恐慌で渡辺銀行が破綻と失言されて、没落。

    松本重太郎=西の渋沢栄一。百三十銀行が、同じ経営者の事業会社のベンチャー投資に資金を出して焦げ付いた例。

    薩摩次郎八=パリ社交界の花形。ファミリーオフィスがあれば資産運用を外部に任せることもできた。
    サマリア人のジレンマ=父親は、子供の放蕩を止められない。新約聖書の善きサマリア人、の逸話から。息子が悪用した。生活保護や失業手当などを充実させると働かなくなる人が多くなる可能性ある。
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    投稿日:2021.06.21

  • ラニアの主

    ラニアの主

    まさに天才と呼べるような12人の人たちの生涯を描き、彼らがなぜ悲惨な最後を迎えたのかを解説する本です。小説とビジネス書が合わさったかのような本で、タメにもなります

    投稿日:2020.10.25

  • gyaman

    gyaman

    成功者すぎて参考にならない。
    他人の失敗を批評するのは簡単だが、当事者がその時に、どうすべきかについて判断するのは難しいんじゃないかなあ。

    投稿日:2019.12.21

  • kimukeng

    kimukeng

    一度人生で成功をおさめた人が何故最後は転落したのか、12人の失敗事例を述べた教訓本。転落して当たり前だろうと言う人も一部にはいたが、ほとんどの人は悪意なく真面目に活動した仕方のない結果だと思う。
    自分なりに感じたのは、以下二点。

    1.どんな人でも人生山あり谷ありが必ずある。
    2.油断禁物。成功して順風満帆な時ほど調子に乗らずリスク管理したければならない。

    特に投資、投機は身近な事例なので、今回理解した失敗事例を自分でも起こさないよう、対応していきたい。
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    投稿日:2019.07.31

  • ucym100

    ucym100

    プロスペクト理論
     人間心理に「同じ希望の利益と損失を比べると、損失のほうが重大んい見える」というバイアスがある

    行動経済学者たちによると、人間は利益による満足よりも、損失のよる苦痛を1.5-2.5倍ほど大きく感じる。このため同じ条件であれば、人間は利益を上げることよりも、損失を回避することを優先することになる。損失回避性と呼ばれる続きを読む

    投稿日:2019.07.12

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