【感想】イマジナリーフレンドと

ミシェル・クエヴァス, 杉田七重 / 小学館
(3件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
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ブクログレビュー

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  • 四木

    四木

    junaidaさんの装画に惹かれてお迎えした本です。
    この女の子が主人公かと思っていたので、読み始めてびっくりしました。表紙を外すと現れるところが最高です。頭良いですね、この仕掛け。
    イニシャルを彫った木がちょくちょく出てくるのですけれど、それも描かれていて、本当にすてきです。

    物語の内容は、ピクサーに映画化してほしいなぁ……とひたすら思っていました。個性的なフレンドたち(フレンズ?)の姿をしっかり見てみたいです。

    相手ときちんと向き合っている人たち(人じゃない者たち)の存在が、とても良かったです。心があたたかくなりました。
    見た目にとらわれずに関係性を築けたらどんなにいいでしょう……。羨ましいです。


    2023/10/31 p.3-207

    読み始めました。


    p.3
    “うちで飼(か)っているダックスフンドの胴体(どうたい)みたいに、”
    ダックス飼っているのですか! いいですね!
    昔わたしも飼っていたので、ダックスには思い入れがあります。

    p.3
    “次の章に書こうと思う。”
    もったいぶりますねえ。どのくらい先なのでしょう?

    p.4
    “第2章のひねくれ犬、フランソワ”
    わお、次のページでした。予想以上に近かったです。
    まさか、1章につき1,2ページしかないのですか? 章立てする理由は……?

    p.9
    先生が無視するなんて最悪な環境……。
    けれどふと、「ぼく」はみんなの目に見えないのでは……? と思いました。もしかしてこの物語、イマジナリーフレンドの目線で進んでいますか?
    てっきり、表紙の女の子の目線で進むと思っていたのでびっくり。

    p.10
    “フラーの「F(エフ)」とジャックの「J(ジェイ)」、ふたりのイニシャルを彫(ほ)った木。”
    もしかして……? と表紙を確認したら、木に彫ってありました。イニシャル。すてき。

    p.11
    “親友ってみんなそうだと思うけど、フラーとぼくにも、ふたりにだけ見える世界があるんだ。”
    ……そういうものなのですか?
    わたしのことを「親友」って言ってくれたのはひとりだけで、どう接したらいいのか、何が親友なのか、わたしはまだわかっていません。大切に想う気持ちはずっとずっとあるのですけれど、「友人」と「親友」の境目がわからないです。
    そんなことを言ったら、親友を悲しませてしまうだろうけれど……。わたしはわたしなりに、このご縁を大切にしていくつもりなので、わたしの答えを考えます。

    p.15
    “どうやら、おじょうちゃんには、見えるらしいな”
    それを察する能力はあるってことなのでしょうか?

    p.34
    “ロッキーロードっていうチョコレートとマシュマロのフレーバーだった。”
    あれ……? 前、チョコレートは好きじゃないって描写、ありませんでしたっけ?
    ……“ぼくの新しい友だちはチョコレート味は好きじゃなかったんだ。(p.26)”とありますね、やっぱり。この時は正しい設定が決まっていなかったから……?

    p.50
    “ぼくは自分が空気みたいに感じられる。あるいは風。”
    皮肉なことに、人間の、実在するわたしは、来世空気になりたいのです。邪魔しない存在になりたいです。
    立場を交換できたら、しあわせなのでしょうか……。

    p.136
    “人間の世界に、そんな気分にさせてくれる相手がどれだけいると思う? あたしのいいところを見つけて、だからきみにはできるよって教えてくれる相手が?”
    そんな存在と出会うことができたら、とてもしあわせですね。
    この通りに言ってくれるのではなくても、自信が持てるようになるきっかけをもらえたら、嬉しいです。そんな存在は貴重です。

    p.136
    “「それでね、『とりあえずいまは犬』のジャック・パピエさん、あなたは知ってる?」”
    相手のことを尊重してくれる、いい人ですねえ。フラーとの共通点はここかもしれません。

    p.150
    “窓(まど)からさす月の光が、ゆかにつくる四角。それって何ていえばいい?”
    いい観点ですね。
    丸い月の光が四角になるって、確かに不思議です。月から地球に来て、床や地面に落ちるまで、月の光は何度も姿を変えているのでしょうか。

    p.152
    “それって本当に見えないぼくからすると、ちょっと頭にくるんだよね”
    わたしの来世の話は、彼には酷ですよね……。ごめんなさい。

    p.202
    “この目をぼくは知っている。”
    わたしも、知っています。美しい目。
    嗚呼まさか、最後の最後に泣くとは……。


    読み終わりました。
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    投稿日:2023.11.01

  • tpochi0717

    tpochi0717

    このレビューはネタバレを含みます

    小さな子供が自分のためだけに作り出したイマジナリーフレンド。

    小さな女の子のフラーが作ったイマジナリーフレンドのジャック。

    ジャックはみんなに嫌われていると思っていたけれど、本当は違っていた。
    周囲はジャックのことが単に見えていないだけで、そもそもそこに存在していないのだった。

    自分がイマジナリーフレンドだと知ったジャックは
    存在するということを望み、フラーの元を離れ自分探しの旅に出る。

    時にやんちゃな男の子の相棒となり
    一番毛嫌いしていたダックスフントとなり
    気弱だけど知識と想像力豊かな男の子の相棒になり
    どんなに生まれ変わってもイマジナリーフレンドには代わりない自分の姿を認め
    大人になったフラーとその娘のイマジナリーフレンドになり
    再会を果たすまで。

    イマジナリーフレンド目線!まさかの!
    いいね。私も子供の時にイマジナリーフレンドが欲しかったなー!

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    投稿日:2021.06.11

  • tuppence

    tuppence

    フラーのイマジナリーフレンド=空想上の友達ジャック。
    誰にも相手にしてもらえず、嫌われ者だと思っていたジャックが、自分の正体を知ってからの奮闘。
    空想から自由になろうとしたのに、ままならない。
    ジャックのぼやきも、出会う子供たちもユーモラスで、ちょっと笑ってしまう。
    正直言うと、想像とは違ったタイプの話だったのだけど、最後、ああいうふうでよかったと思う。
    続きを読む

    投稿日:2020.01.09

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