【感想】花がら摘み 下

このレビューはネタバレを含みます

総合評価：★4.0
上下巻続けて読みましたが、やはりオメガバースにしては大人しめな印象の作品、といった印象でした。
上巻を読んだ時に一番謎だった「菖蒲はなぜ柊に執着していたのか」という点については下巻で掘り下げられているのでその辺は良かったな、と思います。(とはいえ完全に納得できた訳でもないですが…)
個人的に一番吃驚したのが二人が番(つがい)にならない選択をした事ですかね。
番になればΩのフェロモンは他人には作用しなくなる便利なシステムなので、不幸な事故を防ぐ為にも番にはなっておいた方が良いと思うのですが…まぁ、そういうカップルの形があっても良いのかもしれませんね。
元々オメガバースが食傷気味で、ヒート！濃厚セックス！番！みたいなゴリゴリな王道展開に飽きていた自分としてはある意味丁度良いストーリーだったのですが、私に丁度良いって事はオメガバース好きには物足りない可能性大…(￣▽￣;)
いっそ菖蒲の前に魂の番が現れてしまうくらいの衝撃的な展開があっても良かったかもしれませんね。魂の番が現れても尚、本能を否定し柊を選ぶ事が出来るのか？考えただけでも面白そう…(笑)
因みに絵柄は上下巻、共にとても綺麗でした。久しぶりのオメガバース作品でしたが、まぁまぁ楽しかったです。

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