【感想】いとしのベースボール・ミュージック 野球×音楽の素晴らしき世界

スージー鈴木 / リットーミュージック
(1件のレビュー)

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  • mitu310

    mitu310

    浅草キッドの水道橋博士主催の「メルマ旬報」を購読し始めた。
    多彩な分野から集った執筆陣。
    その中でも抜群の光を放つ著者の本を手に取ってみた。

    2001年から2018年までの週刊ベースボール誌の連載を抜粋。
    球界再編問題。
    東日本大震災。
    記録的猛暑の中の甲子園開催への是非。

    競技としての野球。
    娯楽としての野球。

    野球は選手のものであり、ファンのものだ。
    当たり前のことにこだわり続けた筆者の思いが、無数の音楽と共に綴られていく。

    随所にちりばめられた垂涎のコラムは必読。

    ○“高橋慶彦=佐野元春”論。
    80年代を連れてきた“ニューウェーブ”。
    疾走感と、カッコよさと、面倒くささと。

    ○“落合博満=山下達郎”論。
    強烈な“職人”志向を持つ2人の同級生。
    上の世代との不協和。
    その中の唯一の味方との絆を生かす生命力。

    ○“松坂大輔=ゆず”論。
    1998年の横浜を駆け抜けた3人の少年とベイスターズ。
    1998年の横浜。輝かしい栄光と、前後の辛い歴史
    そして、2016年からの横浜。

    ○“工藤公康=桑田佳祐”論。
    第一線で輝き続ける2人が照らす明るいニッポン。
    暗さが幅を聞かずセチガライ世の中を、第一線で照らし続ける希望の英雄。

    ○“江夏豊=沢田研二”論。
    元“タイガース”の関西人は自由な感覚の一匹狼。
    関西人が本来持つ、自由・多様・笑顔の象徴。

    巻末には楽天ーグルスの音楽エンターテインメントの取り組みについて「ボールパーク構想」の責任者へのインタビュー。

    感染症との闘いが予断を許さない現代だからこそ、仲間と語り合いたい。
    読みながらそんな思いを強くした。

    著者の豊富な知識による英知と、野球への純粋な情熱が迸る。
    クールで熱い野球音楽論。
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    投稿日:2021.12.31

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